私情協ニュース5

平成17年度 学内LAN運用管理講習会報告



 平成17年度学内LAN運用管理講習会は、8月9日、10日の2日間わたって、立教大学池袋キャンパスで開催し、例年通り、管理責任者コース(1日目午後のみ48名)、管理者入門コース(61名)、一般管理者コース(179名、うち18名は管理責任者コースとの同時受講)の3コース制で実施した。
 1日目の午前中はガイダンスを行い、木田祐司氏(立教大学メディアセンター長)による会場校挨拶、向殿政男担当理事(明治大学)による開催挨拶の後、大塚秀治委員長(麗澤大学)から各コースの概要が説明された。続いて、宮内文隆氏(立教大学メディアセンター課長)より、講習環境の説明やネットワーク運用事例の紹介がなされた。
 午後からは以下の通り、各コースに分かれ講習を開始した。


管理責任者コース

 昨年までのセキュリティポリシーの策定・運用に加えて、個人情報保護に対する学内規程の策定や運用体制など、実際の大学の事例解説を行った。その後、私情協で実施した教員へのアンケート結果をもとに、授業等で問題となり得る学生情報の取り扱いについての対策案を解説し、また、技術的な情報漏洩対策についても解説を行った。



管理者入門コース

 ネットワークの運用管理経験の浅い管理者を対象に、インターネットやLANに関する基本的な知識の理解を主眼に行った。1日目には、ネットワークの概念や基本的なコマンドについて解説を行い、2日目には、ネットワークコマンドを使用した設定状況の確認、ネットワークケーブルの作成など、管理者として必要なスキルを習得するため、実習を多く行った。



一般管理者コース

 管理者が抱える課題や今後の技術動向を見据えて設定した複数クラスから、参加者が自分で受講したいクラスを選択するアラカルト形式で行った。
 1日目は、「ネットワーク設計の考え方」、「情報ネットワークのセキュリティ」、「学内LAN・コンピュータ実習室等管理業務の概要」の3クラスを設け、全般的な知識が学べるよう、テキストとデモンストレーションを中心に行った。2日目は、より個別的なトピックによる6クラスから3クラスを選択する形式で行った。クラスは「VLAN によるネットワーク設計」、「メールサービスの設定と spam 不正中継対策」、「ネットワークトラフィックの監視」、「無線 LAN によるキャンパスネットワークの運用」、「ディスクレス PC の運用管理」、「ネットワークにつなぐ −UTP ケーブル作成と測定−」で、コマンドの実行や工具の使用など、実習主体に行った。

 講習会開催にあたり、業務ご多忙のところご支援いただいた下記の大学、企業の皆様に深く感謝の意を表します。

文責:学内LAN講習会運営委員会


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