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ラーニングテクノロジー利用のベストプラクティス
〜海外事例紹介 RMIT University(オーストラリア)〜


■ RMIT University

 ビクトリア州メルボルンにキャンパスを構えるRMIT University(以下RMIT)は、就職に有利な実践力を身につけるプログラムを提供することで有名な公立大学で、国際的に高い評価を得ています。メルボルン、ビクトリア州郊外のキャンパスの他に、ベトナム校、オンライン教育、提携校合わせて60,000人以上のラーニングコミュニティを抱えるオーストラリア最大級の大学の一つであり、The Times Higher Education Award、「2007 The Top 200 World Universities」では世界第200位[1]にランクされています。


■ RMIT Learning Hub[2]

 RMITのラーニングプラットフォームは「Learning Hub」と呼ばれ、Blackboard Academic Suiteはその中核的役割を担っています。BlackboardはLearning Hubのコアe-Learningツールとして、コンテンツ掲載、オンラインテスト、アンケート、掲示板・チャット、課題提出、グループワークスペースなどに活用されています。
 RMITではトップダウン的アプローチでラーニングテクノロジー利用を推進しています。「RMITでは全学ポリシーとして、すべての科目において最低限Blackboardのお知らせ、教員情報、掲示板、成績表を利用することを義務付けている。」Jim McGovern、Manager、Distributed Learning System
 目的と意図する成果については次のように回答しています。「ラーニングテクノロジー利用にて、学生の学習経験を向上させることを狙いとしている。つまり対面プラスオンラインサポートの併用でアクティブラーニングスタイルを確立することだ。」
  オーストラリア政府は質の保証、単位の厳格化を強調しています[3]。ラーニングテクノロジーの活用で、授業時間以外の学習をサポートし、授業は授業外の学習が前提となる学生参加型の授業にシフトすることを全学的に取り組んでいます。


■ 大学リーダーからの期待

 「大学経営者がラーニングテクノロジーへの投資に求めるリターンはなにか?」という質問については、「学生の学習経験の向上、アウトカム評価指標の向上、アクティブラーニングの確立、学内資源の有効活用」と回答しています。
 学生の積極的な取り組みが、大学教育の品質及び評判を高め、新たな内外の学生獲得に繋がるという好循環を支えるには、アカデミックプラットフォームが必須であることをRMITの大学リーダーが支持しているものと思われます。
 RMITは「差別化 − 競争力向上」、「品質保証」などの重要課題を実践しており、ラーニングテクノロジーの推進もその取り組みと密接に結びついています。またその取り組みに一貫して、学生を中心とした戦略を構築しています。
 RMITは実践力をつけるプログラムでその評判を確立し、また海外校設立や遠隔教育など、国際化や留学生戦略も展開し、今後ますます国際市場でそのプレゼンスを増していくことでしょう。

 「差別化」「国際競争力」「学生主体のアクティブラーニング」「質保障」など、「学士力」を総称として質保障が求められている日本の大学にとって、海外の先進的実践事例は、今後の大学戦略を策定する上で大いに参考になるかと思われます。


関連URL
[1] http://www.timeshighereducation.co.uk/hybrid.asp?typeCode=144
[2] http://www.rmit.edu.au/ONLINE
[3] http://studyinaustralia.gov.au/Sia/ja/WhyAustralia/Quality
 
問い合わせ先
(製造元)
Blackboard Inc.
www.blackboard.com
E-mail:japaninfo@blackboard.co.jp
(アドレスは全角文字で表示しています)
(販売元)
株式会社CSKシステムズ西日本
http://www.csklc.jp/
E-mail:sales−bbls.all@csk.com
(アドレスは全角文字で表示しています)


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