賛助会員だより

日本システム技術株式会社

UNIVERSAL PASSPORT
ポータルサイト「FerrisPassport」
〜フェリス女学院大学への導入〜

■はじめに

 フェリス女学院大学では「少人数教育」をポリシーとし、教職員が一人ひとりの学生と向かい合う教育を実現していきたいと考えています。
 そのため、従来の大学と学生とのコミュニケーションを代替するものではなく、さらに充実させるための道具として現在活用されているのが学内ポータルサ(UNIVERSAL PASSPORT)です。このポータルサイトは、学生公募により「FerrisPassport」と命名されました。

■導入背景について

 フェリス女学院大学の従来のシステムは、Web履修登録機能やWeb掲示板機能、e-Learning機能などがすべて別々のシステムとして稼動しており、管理が煩雑になっていました。そのシステムの更新期限を迎えることを契機に、システム入替えを検討することになりました。新システムではカスタマイズを行わず、システムに業務を合わせることによって業務の標準化を目指しました。また、単なる事務の合理化ではなく、ITを活用した新しい学生支援システムに展開できることなどを考慮した結果、すべての機能が一つに統合されたポータルサイト「FerrisPassport」を実現しました。

■UNIVERSAL PASSPORT「授業」システムとその利用状況について

 「授業」システムでは、教員によるWeb上での課題配信、授業資料の配布、学生からの質問への回答を行うことも可能です。一つの授業を中心に様々な情報を閲覧・登録できるため、教員は「授業のワンボックス化ができ、一箇所を見ればすべて分かるので便利」と感じています。
 また、学生との課題のやり取りを以前は紙媒体で行っていましたが、現在はWeb上で課題を学生に配信し、学生はWeb上で教員に課題を提出することができるようになりました。さらに、教員はWeb上で常に最新の提出状況を確認し、提出された課題には採点やコメントを付けてWeb上で返却することが可能です。教員によっては、提出された課題を印刷し、手書きでコメントを付けて直接学生に返却するなど柔軟な運用を行っています。
 履修者名簿の出力と成績登録は必ず「FerrisPassport」を利用する運用にしているため、すべての教員が利用しています。一方、課題管理や授業資料の配布に関する利用は強制ではないため、教員によって利用率に差がありますが、既に活用している教員や学生の声に後押しされて利用率を徐々に高めている状況です。

■大学からの評価

 現在は各部署で「FerrisPassport」を活用できており、システム管理者に問い合せや事務作業が集中するという点を改善することができました。「FerrisPassport」の操作方法が分かりやすく簡単に使いこなせるため、教職員からいろいろと新たな要望が出てきます。学生は、システム変更後も混乱なく「FerrisPassport」を使いこなしているという印象です。職員が想定していなかった利用方法について質問するなど、「FerrisPassport」を意欲的に活用しようとする姿勢が見られます。

■今後の展望

 学生支援システムとしてのさらなる活用に向けて、学生カルテの活用を考えています。学生カルテに関しては、個人情報保護の観点から学籍情報の一部を参照する程度の利用に留まっていますが、「少人数教育」という大学の強みを活かした学生支援実現のために、今後活用範囲を広げていきたいと考えています。

問い合わせ先
日本システム技術株式会社
GAKUEN事業部 東日本営業課
TEL:03-6718-2790
E-mail:g−sales@jast−gakuen.com
(アドレスは全角文字で表示しています)
http://www.jast-gakuen.com/


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