賛助会員だより

インターレクト株式会社

チーム医療を支える
グループワーク力の向上を目指すdotCampus(ドットキャンパス)
〜獨協医科大学導入事例〜

■はじめに

 獨協医科大学が、2011年4月からの対面授業を補完する目的でdotCampus cmsの導入を進めていた頃、3月11日に東日本大震災が発生。学生の安否確認を迅速に行うことの重要性を認識。急遽、dotCampus portalのお知らせ送信機能、未読/既読確認機能と併せて利用する「安否確認機能」をインターレクトと共同開発し、震災の2ヶ月後には導入が完了した。その後、実際の安否確認の試行利用が行われた。2011年11月に行われた第8回日本e-Learning大賞では、この取り組みが評価され奨励賞を受賞した。

■導入の背景

 国内外の複数のLMS利用経験を持つ情報基盤センターの坂田先生がdotCampusに興味を持った理由は、ページのレイアウトデザインが統一され直感的に操作できると感じたからである。また、dot Campus portalのお知らせ機能や、dotCampusの多数の小グループに対応可能な機能も便利な機能として評価をいただいた。
 医学部では、チーム医療に欠かせない問題解決力を身につけ、情報共有を通して議論を深め、グループワーク力を高めていくための取り組みがある。特に、問題解決型授業である「PBLチュートリアル」や、診療参加型の「臨床実習」は、学生が多数の小人数グループに分かれ、進められるため、グループでの進捗状況の把握と情報共有が求められる。
 dotCampusでは講義履修者と担当教員を小グループに分けることが可能で、教員から履修者全員、教員からグループ個別と効率よく学習の指示を出したり、充実したコミュニケーション機能を使い、グループ内での議論を促したりする機能があり、上記のような授業にも利用できる。

■活用状況

 多くの機能がある中、授業との連携をする上で、フォルダ管理機能が非常に便利との評価を得た。科目ごとに授業回数分のフォルダが作られ、各回の教材をフォルダへ入れ、管理や整理がしやすい機能である。
 フォルダ内に入れた配布資料やレポート提出、小テスト、アンケートもよく活用しており、それぞれ、学生の実施、未実施など進捗状況が一目で確認できる機能が備わっているため、教職員の労力軽減に役立つとのことである。
 また、アンケートや小テストの機能は、学生の理解度や授業への評価を把握し、次の授業を組み立てることに利用されている。簡便に実施でき、回答は自動的に集計されチャート表示されるため、集計の手間が不要なことも、利用されている理由と考える。
 また、安否確認を含めた危機管理対策の一環として、全学生の携帯メールアドレスの登録をdotCampus上へ行うことを進めている。看護学部の登録率は100%を達成したことから、dotCampus portalを使い、学校からの連絡事項を携帯へ送ることも始まった。

■大学からの評価

●システムについて(システム担当者談)

 全般的にコンピューターを得意でない方も、直感的に理解できる画面構成は、使い方を教える際にも役立つ。お知らせを送信する画面に学生メールアドレスが表示されることなくメールでの通知ができるので、個人情報保護の観点から安心して利用できる。使用した学生へのアンケートからも、授業資料配布や、レポート提出で便利なシステムであるとの意見が多い。

●サポート体制について(情報基盤センター長 坂田先生談)

 他大学からも「対応が早め」と聞いていたが、導入当初の連携タスクや様々な質問に対して対応がタイムリーであった。新機能や改善への相談にも誠実かつ積極的に対応がなされ、既に実現されている機能もある。

■今後

 チームワーク力を身につけ、現場に即した医師・看護師を社会に送り出すためにICT環境の活用と実践への期待は大きい。インターレクトは今後も大学と協力して教員への認知度をあげ、全学共通のシステムとして定着を目指していく。

問い合わせ先
インターレクト株式会社
TEL:042-501-2050
E-mail:information@interlect.co.jp
(アドレスは全角文字で表示しています)
http://www.interlect.co.jp

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