賛助会員だより

メルー・ネットワークス株式会社

モバイル端末およびPCによる
安全かつ容易な接続環境を実現
〜武蔵大学の無線LAN導入〜

■はじめに

 武蔵大学は、2012年5月より江古田キャンパス内全域に無線LAN環境を構築した。2005年からキャンパス内の一部で運用してきた無線LAN環境をキャンパス内全域で利用できるようにしたもので、学生のスマートフォン利用が急拡大したことを背景に、学習支援ポータルサイト「Musashi Study System」(愛称:Musashi 3S)をはじめとする学内情報リソースに、様々なデバイスで、どこからでも容易にアクセスできる環境を整備したもの。武蔵大学では、アクセスポイントを移動しながら接続してもハンドオーバーが発生せず、チャネル干渉が起きないこと、また個人所有のモバイル端末による接続/認証を容易に行えるよう、メルー・ネットワークスの無線LANソリューションを採用した。これにより、約4,000人の学生・院生、約400人教職員がどこからでも教育系・事務系ネットワークを利用できるようになった。

■モバイル端末の容易な認証を実現

 「導入された無線LAN接続のシステムは、冗長構成した2台のコントローラ(MC4100)と134台のアクセスポイント(AP320)。武蔵大学が実現した無線LAN環境の特徴的なポイントは、シングルチャネル/バーチャルセルによる運用と、様々な BYOD(持ち込みデバイス)を確実に認証し、容易な運用を可能にする Identity Managerを導入した点である。
 通常、無線LANでは異なるチャネルを隣り合うアクセスポイントで用いるため、伝搬エリアのプラニングに手間と労力がかかる上、電波の弱い地帯が発生してしまう。シングルチャネル/バーチャルセル技術を実装する製品を採用したことにより、電波干渉対策やアクセスポイントの出力調整など煩雑な運用に頭を悩ませることなく、単一のチャネルですべてのアクセスデバイスを運用でき、ハンドオーバーの発生しないアクセス環境を構築できた。
 また、Identity Managerの採用により、認証方式や証明書の設定といった煩雑な作業をユーザーに強いることなく、IEEE802.1xによる容易な認証と安全な接続環境を実現した。また、ポータル画面でのゲストユーザーへのアカウント発行・管理を可能とし、情報システム部門の運用管理負荷を軽減している。

■今後、無線IP電話の導入も計画

 キャンパス内無線LAN環境の構築により、Android端末、iOS端末(iPhone、iPadなど)を問わず、学生は自分のモバイル端末で休講や教室変更などを通知する学習支援ポータルをはじめ、様々な学内情報リソースに、高速かつ安全にアクセスできるようになった。また、教職・事務職員もノートPC等による教員系/事務系リソースへの柔軟な接続環境が整備された。今後、武蔵大学では無線IP電話の導入を計画しており、それらのデバイスも無線LAN環境上で運用していく予定だという。

問い合わせ先
メルー・ネットワークス株式会社
TEL:03-5297-1221 FAX:03-5297-1222
E-mail:info−jp@merunetworks.com
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