平成15年度
教育の情報化のための理事長学長等会議 開催報告


開催日

平成15年8月2日(土)

会  場

日本大学駿河台校舎1号館

主  催

社団法人 私立大学情報教育協会

後  援

文部科学省

開催趣旨

教育基本法に根拠を置いた教育振興基本計画の中間報告において、IT環境の整備とITを活用した教育内容の豊富化・高度化の推進が今後の検討課題として指摘されている。また、16年度より第三者機関による大学評価が法律で義務付けられることから、大学は、教育研究の環境・体制・機能について総合的な自己点検・評価を行い、組織的な改善・改革の取り組みが避けられなくなってくる。
教育改革の成否は、教員と職員が一体となり、大学あげての教育支援が組織的に展開されるか、否かに依存してくる。そこでの教育は、教員が「教える授業」から学生自らが「学ぶ授業」へ、教育方法の抜本的な転換が不可欠となってくる。その一つの手段として、学生の学習意欲を惹起し、いつでも、どこでも学生個人が相談・助言が得られる支援が情報技術(IT)を活用して提供されることが望まれる。
本会議では、このような現状認識を踏まえつつ、学ぶための教育システムの在り方について、e−ラーニングをはじめとするITによる教育システムの可能性と限界、教職一体の教育・学習支援体制などの課題について協議し、学生に魅力ある大学創造について考究する場としたい。

参加対象

理事長、学長、理事、副学長(学長補佐)、学部長、教務部長(教員限定)、短期大学の学科長
     
参加者数 参加者数 211名(100大学、13短期大学)
理事長、学長: 37名
副理事長、理事: 15名
副学長、学長補佐: 28名
学部長、短期大学学科長、教務部長:62名
随伴: 65名

13:00 会長挨拶   戸高 敏之(社団法人 私立大学情報教育協会会長)
会場校挨拶 瀬在 幸安 氏(日本大学総長)
 
戸高会長   瀬在総長

13:15 講 演「e−ラーニングの可能性と限界」
 清水 康敬氏(国立教育政策研究所教育研究情報センター長)

 対面授業を補完するための学習支援システムとしての機能、効果および導入に際しての課題について紹介いただいた。


14:00 休 憩

14:10 事例発表「ITを活用した学習支援システムへの取り組み」
 e−ラーニングへの取り組みの実情と今後の計画や導入に際しての効果や課題等について、3大学より事例を紹介いただいた。
事例1: e−ラーニングによる学習支援
宮川 裕之氏 (文教大学湘南情報センター長)
事例2: 授業のオープン化、学習支援システム
     安藏 伸治氏 (明治大学政治経済学部教授・情報システムを利用するための教育・研究コンテンツ構築委員会委員長)
事例3: 教職一体型の教材作成支援システム
三浦 真琴氏 (中部大学教育研究センター副センター長)

15:20 休 憩

15:40 全体討議「サイバー・キャンパス実現に向けての取り組みを考える」
パネリスト: 戸高 敏之会長(同志社大学理工学部教授)
齋藤 信男常務理事(慶應義塾常任理事)
井端 正臣事務局長(社団法人 私立大学情報教育協会)
司 会  : 向殿 政男常務理事(明治大学理工学部長)
 はじめに事務局より、本協会が提唱するネットワークによる大学連携(サイバー・キャンパス・コンソーシアム)の活動状況と教員参加状況について報告・説明され、とりわけファカルティディベロップメントの研究として、本事業の重要性が述べられた。また、本協会で実施する電子著作物権利処理事業について、概要とメリットが説明され、システムの一部が紹介された。この他、大学が作成に関与した著作物についての大学・教員間の権利の持ち分など、著作物の取り扱いに関する学内ルール策定を促進するため、モデル規程が紹介され、著作権処理事業への積極的な大学の参加が呼びかけられた。
 基調講演、事例紹介、本協会事業説明を踏まえて、教育改善のための一つの手法としてのe−ラーニングの重要性についてフロアを交えた意見交換が行われ、サイバー・キャンパス実現のため、大学としての支援体制への取り組みについて理解が呼びかけられた。
 最後に、討議を踏まえて以下の決議を行った。
一、 我々は、ネットワークによる大学連携、企業等との連携を通して、社会、世界に通用する授業の実現に努力する。
一、 我々は、教育の情報化を促進するため、教員、職員一体の教育支援の構築に努力する。
一、 我々は、大学における知的財産(著作物)に関する権利の取り扱いについて早急に検討を始めるよう努力する。
一、 我々は、教育コンテンツの充実を期すため、教育に必要な情報の提供について企業・関係機関、専門家等の協力の実現に努める。

16:40 関連情報提供「情報化投資額の実態と補助金の活用」
 事務局より、平成14年度決算による大学の情報化投資額について実態調査が報告され、次いで情報関係補助金について説明された。

17:00 会場移動

17:10 懇親会

18:10 閉会