平成25年度
教育改革事務部門管理者会議 開催報告


開催日

平成25年11月29日(金)13:00〜16:30

会  場

アルカディア市ケ谷(東京、私学会館)5F大雪の間

主  催

公益社団法人 私立大学情報教育協会
 
開催趣旨  

 教育への質的転換に向けた改革サイクルの確立と学修支援環境の改善への取り組みが急がれています。本年6月に閣議決定された「教育振興基本計画」によれば、今後5年間における具体的方策の中で、アクティブ・ラーニングの実施、事前準備・事後の展開を含む総学修時間の増加、教育の体系化、組織的な教育の実施、シラバスの充実、教員の教育力の向上などの課題に取り組むため、教学マネジメントの確立を図るとしています。その際、ティーチング・アシスタントなどの教育サポートスタッフの充実、主体的な学修のベースとなる図書館の機能強化、ICTを活用した双方向型の授業・自修支援や教学システムの整備など学修環境整備への支援を促進するとしています。また、ICTの活用に関しては、大規模公開オンライン講座(MOOC)などの取り組みに各大学の積極的な参加を促すとしています。
 そこで本会議では、学修支援環境の改善について理解を深めますため、上級生による学生目線での教育サポートの必要性とその仕組み及び教育効果を確認し、学修の達成度を点検・改善する手段として必須のeポートフォリオシステムの導入と活用方法を中心に考察することにしました。

 
テーマ   「上級生による学修支援と学修達成度を測るICTの活用」
     

参加対象

  当協会加盟の学校法人、大学、短期大学、高等専門学校に所属の法人・大学の事務局長、部長、課長の管理職員、教育支援センター部門・FD関連部門・情報センター部門等の長
       
参加者数  

75名(50大学)

 

 

  13:00 開会挨拶
       
  向 殿 政 男 氏(私立大学情報教育協会会長)
 


  13:05 講 演
「ピア・サポートによる新しい学修支援」
       
  講  師:沖  裕 貴 氏
(立命館大学教育開発推進機構教授)

 教員の指導のもとで、上級生が学生目線で助言やグループワークを援助することで受講生の理解が進むとともに、授業運営に的確な助言を得ることで授業の質向上に大いに役立っていることと、上級生自身にとっても学びを深化し成長につなげることができるなど、主体性を育む学修に必須の全学的な取り組みについて紹介いただいた。
 


  14:05 休 憩

  14:20 講 演
「eポートフォリオの導入と活用、今後の課題」
       
  講  師:星 野 聡 孝 氏
(大阪府立大学高等教育推進機構教授)

 授業支援システムや教務学生システムと連携し、学生による学びの自己評価データや成績情報などを可視化し、学生と教員の双方で学期ごとの目標設定と振り返りを繰り返しながら、授業で何を身につけたか、達成度の自己分析のPDCAを自然に行わせるとともに、卒業までの学修プロセス全体が把握できることで全学での組織的な教育改善を促進している取り組みを紹介いただいた。
 


  15:20 休 憩

  15:30 関連情報提供
       
  「大学教育への提言:未知の時代を切り拓く教育とICT活用」
「大規模公開オンライン講座(MOOC)の活用」
「情報関係補助金の執行状況」
「平成24年度情報投資額調査の結果」