JUCE 社団法人 私立大学情報教育協会
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平成25年度 短期大学教育改革ICT戦略会議 開催報告

開催日 平成25年9月4日(水) 13:00〜16:00

会  場 アルカディア市ヶ谷(東京、私学会館)
     
主  催 公益社団法人 私立大学情報教育協会
     
参加対象
国公私立短期大学の学長、学科長、学科教員、事務局長、事務職員
     
参加者数 35名(25短期大学)
     
開催趣旨  教育の質的転換が国・社会から求められており、それを着実に実行することが短期大学の喫緊の課題となっている。中央教育審議会では来年度から短期大学士課程の在り方が検討されるところとなっており、短期大学教育の再構築に向けた指標づくりが開始される。そのような中で、短期大学固有の地域に根差した教育について点検・評価・改善を行い、社会が求める教育への仕組みづくりや教育方法の工夫など教育カリキュラムと教学マネジメントの問題に対応していかねばならない。
 そこで本会議では、教育の再構築に欠かせない地域社会との連携による教育の工夫と、学生の学修行動のプロセスを踏まえた教学マネジメントの在り方について事例を紹介するとともに、短期大学の就業力を高めるためのコンソーシアム構想を通じて人材育成の強化策を探求したい。

プログラム


事例紹介1 「SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用した地域連携教育」
  大分県立芸術文化短期大学情報コミュニケーション学科講師 安倍 尚紀 氏
日本政策金融公庫大分支店課長代理
大分県立芸術文化短期大学地域貢献研究会嘱託研究員    成田 誠 氏
 全学科目「サービスラーニング」では、学生自らの行動に基づいて実践的スキル(社会人力)を身に付けさせることを目指して、地域への取材、記事作成、SNSへの投稿という学びの過程を可視化し、学修意欲向上や自己分析、教員によるきめ細かな指導を可能にしている。教育のツールとしてSNSを活用する意義や今後の課題を紹介された。
 
 
事例紹介2 「学修ポートフォリオを活用したキャリア形成支援の展開」
  実践女子短期大学 英語コミュニケーション学科主任 武内 一良 氏
         キャリアセンタ課長       鮫嶋 暢宏 氏
 学修ポートフォリオを活用することで、学生自身がキャリア教育で学んだことや就職活動を通じて得た活動記録を振返りさせる。さらに学生だけでなく、学生を指導する立場の教職員にとっても、学生が積み上げてきた学修ポートフォリオの活動記録を活用することで、キャリア指導を効果的に行うことを可能にしている現状を紹介された。
 
事例紹介3 「目標管理シートによる自学自律学習とサポーターによる個人指導」
  金城大学短期大学部 就職進学支援部・ビジネス実務学科教授 藤元 宏一 氏
 短期大学士として社会人に必要な対人力、社会力、家庭力を養成するためのプログラムを授業と連携させた全学的な取り組みである。目標管理シートの作成と個別指導、活動の振り返りをするための個人面接、教員・アドバイザー・サポーターなど指導者の指導力強化の研修を通じて学生満足度向上を目指している事例を紹介された。
 
全体討議 「短期大学就業力コンソーシアム構想の具体化」
 卒業生アンケート活用事例
         鹿児島女子短期大学 教養学科教授 大重 康雄 氏
 短期大学での教育が職業選択に直結したか、短大で学んだ教育が役立っているかなどのアンケート実施と、それを踏まえた教育成果について報告された。
   
 
  短期大学就業力コンソーシアム構想について
         短期大学会議教育改革ICT戦略運営委員会
       自由が丘産能短期大学能率科教授  豊田 雄彦 氏
 「短期大学就業力コンソーシアム構想」の具体化について、概要とメリットを説明し、所属大学での実践例も紹介された。
   
   
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