平成26年度
教育改革事務部門管理者会議 開催報告


開催日

平成26年11月28日(金)13:00〜16:30

会  場

アルカディア市ケ谷(東京、私学会館)5F大雪の間

主  催

公益社団法人 私立大学情報教育協会
 
開催趣旨  

 既成概念やしがらみにとらわれず、未来に立ち向かっていく若者世代の力を如何に向上させることができるかが、大学教育における喫緊の課題となっております。
 国は、平成29年度までの5年間を「大学改革実行集中期間」として、学生が主体性をもって社会の変化に積極的に対応できるよう、アクティブ・ラーニングをはじめとする教育の質的転換、地域社会や世界を視野に活躍できる人材の育成を目指して、全学的に改革行動に取り組む大学を重点的に財政支援するとしています。
 とりわけ、教育機能の充実・強化の対応として、教室内で対話を取り入れた双方向型の学修、教室外での事前学修の徹底による学修時間の確保、教学マネジメントの体制整備が要請されており、大学としての「革新力」が問われています。
 そこで本会議では、総力をあげて未来を託す若者に最良の教育を提供できるように職員の立場から、全学的にすすめるアクティブ・ラーニングの教学支援体制やICTを活用して効果を高めている学修環境を考察することにしました。

 
テーマ   「アクティブ・ラーニングに求められる学修環境作り」
     

参加対象

  当協会加盟の学校法人、大学、短期大学、高等専門学校に所属の法人・大学の事務局長、部長、課長の管理職員、教育支援センター部門・FD関連部門・情報センター部門等の長
       
参加者数  

49名(34大学)

 

 

  13:00 開会挨拶
       
  向 殿 政 男 氏(公益社団法人 私立大学情報教育協会会長)
 


  13:05 講 演
「大規模授業でのICTを用いたアクティブ・ラーニングの実践」
       
  講  師: 鈴 木 久 男 氏
(北海道大学高等教育推進機構副機構長)

 コース・マネジメントシステムにテキスト、小テスト、レポート機能を掲載して予習環境を構築した上で、大教室でICTを活用した双方向型の講義と学生同士による対話型演習を実施する授業は、人的経費を増加させないで講義をアクティブ・ラーニングに変換していく点で大学経営にとって重要である。授業90分の内、60分はクリッカー等を用いて情報量を重視した講義、30分は知識の定着を重視したグループによるディスカションの機会を設け、その結果を発表させるとともに、毎回受講者にレポートの提出、小テストなど評価に取り組んでいる事例を通じて、今後の課題を紹介いただいた。
 


  14:05 休 憩

  14:20 講 演
「アクティブ・ラーニングに求められる教学マネジメントと学修環境の充実に向けて 」
       
  講  師: 西 浦 昭 雄 氏
(創価大学学士課程教育機構副機構長、 総合学習支援センター長)

 一方向的な授業から、教員と学生、学生同士による対話を取り入れた学生参加型授業へ大転換させるために、教員の意識変革が大きな課題となる。アクティブ・ラーニングの全学的な展開に向け、評価ルーブリックによる学修成果の測定、各科目間、各教員間の相互調整などの教学マネジメント体制の工夫やラーニングコモンズにおける上級学年生などのファシリテータによる学修支援、学生や教職員が「学び」をテーマに30分枠で報告し合う試みなどを通じて、アクティブ・ラーニングを充実するための課題を紹介いただいた。
 


  15:20 休 憩

  15:30 関連情報提供
       
   「主体性を引き出す産学連携PBL授業(FSP研究会)の紹介」
 「反転授業の取り組みについて」
 「本協会における分野別アクティブ・ラーニングの対話集会」
 「情報関係補助金の執行状況」
 「平成25年度情報投資額調査の結果」
 「平成26年度情報環境調査の実施」