A-1
:ITを活用した学修支援システム

 

1.メインテーマ
「大学職員の役割とITを活用した学修支援システム

            ―履修登録段階・学習段階・評価段階において―」

 

2.分科会のねらい

教学部門におけるITの活用は、現在教学事務の主流となりつつあるWebシラバスや

Web履修登録に代表される。しかしながらそれは「教学事務」の合理化にとどまって、学生が主体的に到達点(ゴール)を見据えて、自らの学びの履歴を築くこと、あるいは体系的な学修を促すような支援を行う段階に至っていないのではないだろうか。

この分科会では、以下のとおり、学修支援の視点から、支援としてのシステムおよび取り組みの方策について、可能性と課題を討議する。

(1)    履修に向けての支援・・・カリキュラムとの関連性による履修指導の重要性の認識、希望する学習コースに即した授業科目の選択を容易にするためのシステムの考え方、授業科目を理解するための情報源やWebシラバスとの連関などについて討議する。また指導履歴の蓄積を活用した履修指導のあり方についても討議する。

(2)    授業及び自己学習での支援・・・自己学習に対する支援について具体的な方法等を討議する。

(3)    成績評価とFD支援・・・多元的な評価を可能にする支援策、FD活動を支援する情報分析などについて討議する。

<サブテーマ>

    教育方針(建学の精神)と学修支援システム

    カリキュラムと学修支援システム

    FD活動と学修支援システム

    大学職員(管理・運営者)と学修支援システム

    学修支援ツールとしてのITの様々な可能性

3.対象者

    教学部門で実際に学生対応に関わっている方

    授業支援を実際に関わっている方

    FD活動に関わっている方

    上記(1)(3)におけるシステム構築を行った方あるいは行う予定の方

 

4.ミニ事例発表

 参加者事前レポートの内容により、数件の事例発表をお願いする予定である。

 

5.参加者レポート

以下の内容について、レポートの事前提出をお願いする。A4用紙に40字×40行とし、必ず1ページ内に収めること。

(1)上記「2.分科会のねらいの(1)~(3)」のうち、特に討議したいテーマとその理由(約800字)

(2)自大学の教育方針と教学システムとの連関を理念付ける。(約800字)

 

 

 

A-2:財務・会計管理

1.メインテーマ

「説明責任に応えられる情報システム」

 

2.分科会のねらい

私学法の改正を目前にし、学校法人の財務・監査体制について透明化、情報のオープン化が指摘されていることに鑑み、教育研究活動の実態が財務情報として的確に表現されるよう、機能・目的別の財務情報の公開が必要となる。このことは予算の執行過程においても同様で、教育研究活動に連動した目的別データベースを構築し、「限られた予算がどういった目的でどのように有効的に使われたか」といった説明責任の要求に即応できる財務情報を準備しておく必要がある。

文部科学省への報告書式である学校法人会計基準にあわせた勘定科目体系だけでは、機能・目的別に収支を把握することに無理がある。既に実施されている大学もあろうが、法人独自の機能・目的別に財務のわかる情報システム作りが必要となる。幸い、最近の情報機器は進化してきており、いろんな角度から簡単にクロス集計をすることが可能となり、要求通りの情報システムを構築することができる。

本分科会では、説明責任の要求に応えられる情報システムとは、という視点から以下のサブテーマに沿った内容について討議する。

<サブテーマ>

・教育研究活動の内容に即したデータベースのあり方

・予算執行・統制システムのあり方

・財務計画シミュレーション

・財務状況の点検・評価システム

 

3.対象者

  財務・会計等部門

 

4.ミニ事例発表

参加者の事前レポートより、参考になる事例を数件発表してもらう。

 

5.参加者レポートの形式

以下の項目について自校の状況をA4サイズ2枚程以内にまとめ、事前提出をお願いする。

(1)    参加者の簡単な自己紹介(所属名、現在部署の在課年数、メールアドレス)

(2)    このグループへの参加の動機

(3)    サブテーマに沿った提案、問題点、討議希望項目

(4)    財務情報公開の有無と公開の仕方

 

 

 

 

A-3:教育学術情報の提供支援

1.メインテーマ

「効果的な教育研究支援のための教育学術情報の提供」

 

2.グループ討議の内容

教育研究でのIT活用が普及し、インターネットから提供される学術的価値の高い情報源(e-ジャーナル等)の急増、研究成果や教材の電子化及び開発・蓄積・公開等、今多くの課題が提起されている。

この分科会では、教育学術情報の提供という側面から、今後の大学の教育研究支援のあり方を考える。今、直面する課題に対してどのような政策を展開し、教育研究情報を収集、蓄積する組織を大学の中でどのように位置づけるかは、大学の根本に関わる問題である。大学の規模や対象とする分野などによる温度差も避けがたいが、ミニ事例の報告から問題の共有化をはかり、改善の方向性を含めて、教育学術情報サービスの近未来について討議する。

<サブテーマとキーワード>

(1)より有効な情報提供の在り方を求めて

教育学術情報データベース/電子ジャーナル/メタデータ管理

情報ポータル/著作権処理

(2)教育情報の活用支援について

授業コンテンツの電子化/教材・補助教材のアーカイブ化/利用者教育の取り組み

(3)組織(支援室含む)体制

教職協働とそれを実施するための情報リテラシー/情報共有(ナレッジシェア含む)

関連機関との協力

 

3.対象者

 図書館部門、情報センター部門、教育支援や学生サービス、関連業務の担当者

 

4.ミニ事例発表

参加者事前レポートの内容により数件のミニ事例を設定し、分科会会場での発表(20分/件)を予定している。

 

5.参加者レポート

以下の項目について、A41枚にまとめ、事前提出をお願いする。

(1)この分科会への参加動機

(2)上記キーワードの何れかに関する貴校取り組みの近況、工夫点、

(3)希望する情報交換希望項目(特にある場合)

 

 

A-4:インターネットを利用した戦略的学園広報

1.メインテーマ

「ホームページの戦略・戦術的活用」

 

2.分科会のねらい

今や、大学が学生を選ぶ時代から、社会や学生(保護者)が大学を評価し選ぶ時代になっている。広報メディアの一つであるホームページは、これまで、社会に向けての大学紹介、受験生・地域住民等とのリレーションシップの強化や情報収集、および大学構成員に向けての情報共有や相互コミュニケーションといった役割を担ってきた。

これに加えて、近年では、Web上で、講義資料や授業の公開等、教育の現場情報を積極的に提供し、インターネットを活用して社会からの具体的な教育支援を得る等、「大学の活性化ステーション」としての役割も期待されている。

そこで、本分科会では、それぞれの大学が社会から求められている役割を実現するための戦略としてのホームページ運営を捉え、そのための学内体制や情報連携のあり方、さらに学内の諸活動を活発化するための情報活用等について積極的な討議を行いたい。

<サブテーマ>

    ホームページの戦略的活用(学外向け、学内向け)

    社会から求められている大学の情報発信、社会からの教育支援とその仕組み

    対外的視点からの職員の意識改革〜大学改革へ(教育功績評価と教育支援)

    情報発信のための運営管理組織、規程

 

3.対象者

広報・企画部門の他、大学情報を発信している関連部署

 

4.ミニ事例発表

参加者事前レポートの内容により、数件に事例発表等をお願いする予定。

 

5.参加者レポート

以下の項目について自校の状況をA4サイズ2枚以内にまとめ,事前提出を参加の必須要件とする。

(1)ホームページアドレス

(2)研修への参加目的

(3)<サブテーマ>の各項目についての自学の現状と課題

(4)この分科会での情報交換希望項目

 

 

A-5:産官学連携

1.       メインテーマ

「これからの産官学連携システムの構築に向けて」

 

2.グループ討議の内容・形態

  大学のユニバーサル化が進む中で、大学が果たすべき責務の一つとして「社会貢献」が強く意識されるようになった。産官学連携は、教育・研究を通じて大学が創出した成果を広く社会に還元し得る一形態として、近年非常に関心が高まっている。

また、大学に対しては、社会に通用する教育の実践が強く求められており、その実現には、企業、社会、政府等の教育支援が必要とされる。

本分科会では、研究及び教育の新しい産官学連携について、ITを活用した効果的な支援のあり方を討議していく予定である。なお、本分科会は今年度より新設の分科会である。
<サブテーマ>

・研究業績管理システムの構築

・外部資金管理システム

ITを利用した産学連携教育プログラムの開発

 

3.対象者

研究推進系部署・企画系部署の他、システム部門を含めて、本分科会に関心のある参加者を広く募りたい。

 

4.ミニ事例発表

参加者の事前レポートの内容確認を通じ、数件に事例発表をお願いするので、お引き受けいただきたい。

 

5.参加者レポート

以下の項目について自校の状況をA4サイズ2枚以内にまとめ、事前提出をお願いする。

(1)    産官学連携部門の組織と取組み状況

(2)    サブテーマ各項目についての自学の現状と課題

(3)    その他このグループへの参加同機と情報交換希望項目

(4)    現在の担当業務とこれまでのキャリア

 

 

 

A-6:高大連携・生涯学習・オープンカレッジ等

1.メインテーマ

「高大連携・生涯学習と大学教育―多様な学びを支援する−」

 

2.グループの討議内容・形態

いま、学生の学習意欲や基礎学力の不足が大学教育の大きな問題になっている。入学後、高等学校の数学や物理学を課外のリメディアル教育として実施している大学も少なくない。学習意欲や基礎学力の低下は、ひとり中等教育の責に帰せられる問題ではなく、明確なアドミッションポリシーを示すことなく入試制度を多様化してきた大学も責任を負うべきであろう。また、学生が求めるものと、現実の大学教育のギャップも少なからず存在する。学習意欲が欠如している原因はそこにある。表面的なニーズをとらえてカリキュラムを一方的に変えてみたところでどうなるものではない。大学には、高校生に大学の教育に触れる機会を広く提供するなど、積極的に学びの姿を示すことによって彼らの進路選択や学習を支援することが求められている。

他方、社会人の再学習など、生涯学習社会の進展に対応した大学のあり方も問われている。高大連携の構想は、社会人を対象として援用することが可能である。導入教育のノウハウを活用して、社会人に通用する生涯学習のためのコースウェアを作ることにより、学部教育の内容を通用性のあるものに高めることが考えられる。

本コースでは、高大連携や生涯学習支援についての取組みや方法についてアイディアを披露し合い、その教育的な意味合いを討議するなかから、いま大学に求められている教育の実相を模索する。

<サブテーマ>

    高大連携とアドミッションポリシー

    高大連携と基礎教育

    ネットワークを使った授業の配信

    e-Learningの活用

    教員(中学・高校)のリカレント教育

3.対象者

企画、広報、入試、教務、情報センター部門等、高大連携や生涯学習、オープンカレッジ等に直接、間接に携わっている人

 

4.ミニ事例発表

 参加者事前レポートの内容により、数件のミニ事例発表をお願いする予定。

 

5.参加者レポートの形式

 テーマ・サブテーマに沿った自学の現状と、提案、問題点、討議希望項目をA4用紙1枚以内にまとめ、事前に提出していただく。

 

 

A-7:情報化推進組織の運営管理

1.メインテーマ

「大学におけるこれからのシステム部門の機能とは」

 

2.分科会のねらい

これまで各大学は情報化に向けた環境整備とこれを活用したシステム開発に莫大な投資を行なってきた。こうした基幹業務を中心的に担当してきたのが各大学のシステム部門である。システム部門は、過去2・30年間にわたって大学発展の重要な柱として存在し、その役割を担ってきた。しかし、最近は、各大学が情報環境の整備を一定のレベルにまで到達させてきており、活用する主体が教員・学生を中心としたユーザー部門に移行してきている。さらに、多くの大学がシステム管理業務をアウトソーシング化しようとしてきている状況の中にあって、大学内でのシステム部門の役割と重要性は大きく変わろうとしている。

この分科会では、教育・研究支援という方向性の中で、これからのシステム部門がどのように変化すべきなのか、大学改革という潮流をどのように受け止め、機能を担っていくことになるのか、さらには、そうした機能を果たすためには、どのような内部改革や対応策を講じることが必要なのかを、幾つかの事例を検証しつつ、あるべき方向性を探る。

<サブテーマ>

    ユーザー部門(教育、研究、事務)との協業

    大学組織におけるシステム部門の位置づけ

    システム部門の再構築

 

3.対象者

システム部門の管理監督職。テーマに関心のある職員(部門を問わず)、賛助会員

 

4.ミニ事例発表

 事前に提出したレポートに沿って全員に簡単な現状報告をお願いする。

 

5.ミニ事例発表

 以下の項目に沿ってA4サイズ2枚程度にまとめ、事前提出をお願いする。

(1)    参加者の簡単な自己紹介(大学名、所属、部門内ポジション、電話番号、メールアドレス)

(2)    所属する部門の現状をできるだけサブテーマに沿って紹介する。

(3)    所属する部門で現在、問題となっていると考えられる点を列挙する。

(4)    問題となっている点を克服するためのアイディアを列挙する。

 

 

 

B-1:学生基本情報管理

1.メインテーマ            

「教育支援のための学生情報システム構築と利用」

 

2.分科会のねらい

ゼネラルサービスからスペシャルサービスへ。学生の顔が見えにくいと言われる昨今、学生サービスの充実、新たな教育支援サービスの展開のために、部署を越えた職員のコラボレーションがますます求められてきている。そのためには、あらゆる業務の基礎となる学生基本情報を有効活用し、業務を効率化していくことが必要不可欠といえる。

システムが無用の長物とならないためにも、学生基本情報を常に視野に入れた上で大学の情報化戦略を考え、各部署の連携を十分に図っていくことが重要と言えよう。

本分科会では学生基本情報の基本的な考え方から、新たな学生サービスの可能性、個人情報保護を含むセキュリティ問題などについて検討する。

<サブテーマ>  

    学生基本情報管理の基本的な考え方と効果的な方法

    学生情報システムの全学的利用と業務の効率化

    新たな学生サービスの展開と職員の教育参加

    情報のメンテナンスとセキュリティ

    個人情報の保護

 

3.対象者

学事・教務部門、学生・就職部門、その他教育支援部門

 

4.ミニ事例発表

参加者事前レポートの内容から,いくつかのミニ事例発表をお願いする予定である。

 

5.参加者レポートの形式

グループ討議を円滑に進めるため,下記事項を項目別レポート(A4版1ページ以内)として事前に提出していただく。

(1)研修参加の目的

上記サブテーマに沿って(1)自校の現状と課題,(2)今後の計画,(3)学生情報システムに望むもの等を記入する。

(2)情報交換希望項目

他大学の状況等について情報交換したいことがあれば,記入する。

 

 

 

B-2:キャリア支援

1.メインテーマ

    「低学年からのキャリア教育支援のための情報利活用」

 

2.分科会のねらい

自分から積極的に学ぼうとする意欲のない学生が増えている背景には、学生の就業に対する意識の低さが見え隠れする。学習活動のモチベーションを高めるためにキャリアアップと連動した教育支援を考える必要が出てきている。それには、学生の希望するコース選択、カリキュラム選択等、学びの進路情報のデータベース化が有効であり、教員と学生が協働し、学生の希望に適ったチュートリアルシステムを構築する必要がある。また、職業観を醸成するため、卒業生(OB,OG)の追跡情報、企業情報、求人情報(どのような能力を持った人間を企業が求めているのか)を収集し、積極的に学生に提供するのはもちろんのこと、インターンシップ等の就業体験や資格取得等を授業の一環として単位認定する等、大学が戦略的に学生の自己実現を助けるための方策が必要である。

本分科会では、学生から期待されるサービス(新しい支援サービス)の実現・向上を図るための問題点を抽出し、ITを活用した具体的な施策等について討議を深めることとしたい。

<サブテーマ>

・キャリア教育支援を支える業務連携と情報化

・インターンシップ等活動の単位化と実施効果

・インターネットにおける情報の活用

・卒業生(OB.OG)の情報収集と活用

 

3.対象者

就職支援部門、教務部門等

 

4.ミニ事例発表

参加者レポートの内容により、先進的事例については発表をお願いする。

 

4.参加者レポートの形式

以下の項目レポート(A4サイズ1ページ)の事前提出を参加条件とする。

(1)参加大学のデータを討議の参考資料とするため、アンケート調査を行う。

    (アンケート内容)

        ・参加者の現職勤務年数

        ・就職・キャリア支援担当部署の職員数

・就職・キャリア支援部門主催の支援講座の実施内容

(対象者、開催実績、資格取得、試験対策etc.(外注の有無))

        ・他部署主催の支援講座の実施内容(同上)

        ・インターンシップ等活動の単位化、業務体制について

・インターンシップ等活動の実施状況ならびに効果等について

    (2)稼動システムならびに新システム計画の紹介(Webベース対応等)

    (3)システム上の課題と討議希望項目

 

 

B-3:入学業務

1.メインテーマ

 「今後の入試のあり方と情報化について」

 

2.分科会のねらい

各大学は様々な入試制度改革を実施し、受験生の確保を行ってきた。しかし、入学者選抜方法の多様化はもはや頭打ち状態になり、入学してきた学生の学習能力の低下などといった問題も相まって、大学の本質を見据えた新たな入試制度改革を模索せざる得ない状態になってきた。このような状況を踏まえ、入試業務そのものについて見直しを行なう必要が高まってきている。

本分科会では、今後の入試業務について、やがて来る全入時代を踏まえつつ、学生の学ぶ意欲を測定するなど、新しい入試のあり方の検討を行い、情報化の側面からどのような提案が可能か考察していきたい。

<サブテーマ

    入学前教育(課題・授業など)と単位認定

    留学生の増加に伴う問題点

    入試・入学後データ分析による問題点

    今後の入試業務とは

 

3.対象者

 入試部門、教務部門、国際交流部門など 

 

4.ミニ事例発表

参加者事前レポートの内容から、3から4のミニ事例発表をお願いする予定である。積極的にお引き受けいただきたい。

 

4.参加者レポートの形式

 グループ討議の円滑運営のため、下記事項を項目別レポート(A4版1ページ以内)として事前に提出していただく。

(1)「研修参加の目的」

上記サブテーマのキーワードについて(1)「自校の現状と問題点」および(2)「今後の計画と情報システムに望むもの」等を記入願う。

(2)「情報交換希望項目」

特に、この研修会の中で他大学の状況等について確認したいことがあれば、記入願う。

 

 

 

B-4:人事・給与

1.メインテーマ

   「人材活用のための業務・人事諸制度の再構築」

 

2.分科会のねらい

事務職員の業務は、教育・研究支援、キャリアアップ支援、ITの活用など、専門化・高度化が避けられなくなってきている。

このような状況下で、業務の質・内容の高度化を実現するためには、教育・研究活動に即した適切な人事政策を立案し、人材の有効活用を実現するための諸制度の見直し、再構築が人事部の最大の任務として求められる。

本分科会では、教育支援を視野に入れた業務と人材の活用のための諸制度の見直し・検討を行い、今後の再構築への方向と課題について考察していきたい。

<サブテーマ・キーワード>

(1)業務の再構築

人事・給与システム/Webの活用/他システムとの連携

(2)制度の見直し

賃金制度/人事管理/評価基準/人材の確保と配置/雇用形態の多様化(外部委託・人材派遣)

(3)人事教育・能力開発

キャリア開発支援/業務ノウハウの伝承/人事教育のためのe-ラーニング

教育支援のための能力開発

 

3.対象者

   人事・給与部門

 

4.ミニ事例発表

参加者の事前レポートの内容から、数件の事例発表をお願いする予定である。

 

5.参加者レポート

  以下の内容についてA4サイズ1枚程度にまとめ、事前提出をお願いする。

(1)    大学・自己紹介(大学名、学生数、教員数、職員数(専任・嘱託・派遣)、所属、メールアドレス)

(2)    この分科会への参加目的

(3)    テーマ、サブテーマについて、各大学の現状と課題

(4)     情報交換または討議を希望するテーマや課題

 

 

 

B-5:教育支援(授業運営支援、知財管理含む)

 

1.メインテーマ

「授業支援の実際と展望 〜ITを活用した授業支援への取り組み〜」

 

2.分科会のねらい

 大学の教育が評価される時代になってきた。学生の能力が多様化してきたことに伴い、大学も教育内容を多面的に用意し、学生の能力に応じた授業の提供が避けられない事態になってきている。とりわけ、基礎学力が不足している学生には、授業の補完としての学習環境(e-ラーニング等)を準備するほか、魅力ある授業を提供するためには、動機付けを中心とした教育方法が必要とされる。

それには、教員の個人的な努力には限界がある。教材の電子化をはじめ、教材・素材の収集、著作権問題、教育改善のための教育内容の豊富化・高度化を意識した授業形態が求められる。例えば、ネットワークを活用した外部機関、卒業生との連携等、様々な教育課題に大学が取り組まなければならない。

本分科会では、授業支援のための組織作りや支援を行うための人材育成の方策など、これから取り組まなければならない課題、問題点についてさまざまな視点から討議していきたい。

<サブテーマ>

    大学間連携による授業支援

    著作権処理、著作権ガイドライン

    アウトソーシング

    支援のための組織、仕組み

    人材の確保

3.対象者

教育支援に直接、間接に関わっている方。または、本分科会の内容に関心のある方であれば部署、経歴等は問わない。

 

4.ミニ事例発表

参加者の事前レポートの内容から、数件の事例発表をお願いする予定である。

 

5.参加者レポート

グループ活動を円滑に運営するため、サブテーマに沿った提案、問題点、討議希望項目と、大学における教育支援の実施内容、運用体制などについて、A4サイズ1枚以内にまとめ、事前に提出していただく。

  

 

 

B-6:学園情報基盤整備

1.メインテーマ

 「学園情報基盤のあり方と情報部門の役割」

 

2.分科会のねらい

 教育・研究の要は教員と職員とそれを支える施設・設備等の環境である。とりわけ、施設・設備として欠かせない基盤はマルチメディアやネットワークを中心とした情報基盤である。情報基盤の整備は常に教育・研究の方向性を踏まえたものであり、大学の教授会をはじめとするFDなどの組織と連動したものでなければならない。

したがって、これらの基盤環境を担当する情報部門は、単に便利な環境を議論するだけでなく、むしろ教育改善のための環境、研究活動充実のための環境の視点から、その管理、運用、人材配置、人材活用について考えていく必要がある。

本分科会では学園情報基盤の今日的課題と近未来的あり方について、あらゆる側面から検証し討議を進めていく予定である。なお、組織に関してはA-7「情報推進組織の運営管理」で扱うので本分科会では触れない。

<サブテーマ>

・(厳しい経営環境の中での)情報センター部門の果たすべき役割

・教育・研究から求められる情報基盤のあり方

・学園の将来構想と基盤設計・整備のあり方

・プライバシーと情報システム部門のあり方

<キーワード>

情報コーディネータ/法規制と情報センターの役割/著作権法違反と情報部門/情報サービス

教育支援と教室・校舎設計/学生指導とプライバシー/補助金の活用/費用対効果/説明責任

情報基盤の短期/長期計画/遠隔対応設備/サポート体制/教室のAV機器の集中管理/

個人情報保護と管理

 

3.対象者

 この分科会はネットワークやサーバを管理運用する情報センター部門の方、教室や講義室の運用に関わり問題提起していただける教学部門の方、教室設計や校舎設計に関わる管財・財務部門の方、また活用する立場にある教員の方を対象として実施する。

 

4.ミニ事例発表

  参加者の事前レポートより事例発表をお願いするのでお引き受け願いたい。

5.参加レポート

 次の項目についてA4サイズ1枚程度にまとめ、事前提出をお願いする。

(1)    参加者の簡単な自己紹介(大学名、所属、その部門での在課年数、メールアドレス、大学のURL

(2)    テーマ、サブテーマの項目のうち、いくつかについて貴学の現状と課題

(3)    この分科会に参加されることになった動機あるいは目的

(4)    情報交換を希望するテーマ・課題など(貴学の状況も紹介いただきたい)

 

 

 

 

B-7:ITを利用した協業システム

1.メインテーマ

 「教育・研究のための協業システム −その利用と効果− 」

 

2.分科会のねらい

教育・研究支援や学生キャンパスライフの満足度向上へ向けて、課題が山積している。これらの課題を解決していくためには、一個人、一部署での対応には限界がある。大学構成員が共通理解の上に、教育課題の情報を共有し、コミュニケーションを密にしながら横断的な情報の活用によって対応策を考えていくことが望まれる。

それには、教育研究のための協業システムとして、情報共有、組織を超えた協業、円滑なコミュニケーション、ポータルサイト、個人情報保護やセキュリティを意識した情報の仕組み等が考えられる。

本分科会では、事例を参考に、教育・研究のための協業システムのあるべき姿について討議し、効果的に利用していくためのポイントを押さえる。

<サブテーマ>

・教育・研究支援、学生サービスなどにおける協業の問題点

・ITを利用した協業システムの取り組みとその問題点及び効果

<キーワード>

グループウェア/文書管理/ナレッジマネジメント/プロジェクト管理

ポータルサイトの活用/情報リテラシー/セキュリティ/個人情報保護

 

3.対象者

この分科会は、協業を推進する部門(企画・総務・人事部門など)、共有情報の活用部門(全部門)、情報環境を整備する情報部門など幅広い部門の方を対象とする。

 

4.ミニ事例発表

参加者事前レポートの内容をもとに、各大学の状況報告をしていただき、先進事例については、ミニ事例として発表をお願いする。

 

5.参加者レポート

 以下の内容を記載したレポートの事前提出をお願いする。

(1)自校のITを利用した協業システムや、そのシステムの概要、導入・運用状況、効果等

(2)上記テーマ、サブテーマ、キーワードについての意見

(3)本研修に関する討議希望事項

 

 

社団法人私立大学情報教育協会