平成16年度大学情報化職員研修会

 全体会プログラム紹介

全体会趣旨 

テーマ:
「教育研究支援・人材育成支援を実現するための情報化戦略」    

 今、大学は評価の時代を迎えており、教育研究活動全般に亘って大学の説明責任が問われている。そのような中で大学は、教育研究及び人材育成を積極化するための一方策として、情報技術を活用した支援のあり方について組織的に検討することが避けられなくなってきている。       

 そこで、教育研究支援・人材育成支援のあり方について日々の業務を通じてどのように関わることが望ましいのか、支援内容、支援方法(教職協働含む)、環境整備(情報システム含む)、組織・体制などについて、参加者の体験や計画をお互いに披瀝しあい、総合的に研修する。    

 全体会では、上記の趣旨を踏まえ、大学として組織的に教育支援に取り組んでいる事例を紹介しながら、これからの職員に求められる意識改革の必要性を共通理解として持つことを目的に実施する。   

 

 A日程 
 全体講演(50分) 

大学改革と情報化 〜職員の意識改革を目指して〜

  斎藤 信男 氏(学校法人慶應義塾常任理事)

大学に求められる使命(社会に有用な人材の育成)を実現するためには、教員一人ひとりに教育を任せるだけでは限界がある。職員が教育に積極的に関わり、教員を支援していくことが求められている。人材育成や、組織力強化のために、職員に求められる役割、教育への貢献などについて、参加者の意識を変革することを目的に本講演を行う。
 ※本講演は、7月に行われた大学情報化職員基礎講習会の全体講義が好評だったため、急遽、職員研修でも実施することとなりました。

 事例紹介(20分) 

   獨協大学 教育支援室事例紹介

  本研修会の趣旨を体現している大学の教育支援の事例として、獨協大学の支援室に事例発表をお願いすることとしています。教育支援のあり方について主に以下の点について発表していただく予定です。 

 (1) 支援室が発足したことについて、どのような変化、メリットがあったか。支援内容も含めて紹介。
  (2)なぜ、獨協大学では職員の関与が重要と判断したのか、その経緯を説明。

 全体講演では理念的な内容が主となりますが、そのことを踏まえて、教育支援に積極的に職員が関わるためのひとつの具体事例として捉えていただきたいと思います。

 

B日程 
 事例紹介(40分) 

  獨協大学 教育支援室事例紹介

  本研修会の趣旨を体現している大学の教育支援の事例として、獨協大学の支援室に事例発表をお願いすることとしています。教育支援のあり方について主に以下の点について発表していただく予定です。 

 (1) 支援室が発足したことについて、どのような変化、メリットがあったか。支援内容も含めて紹介。
  (2)なぜ、獨協大学では職員の関与が重要と判断したのか、その経緯を説明。

  運営委員によるパネルディスカッション(30分) 

 運営委員をパネリストとして、獨協大学事例発表を踏まえながら、大学改革に求められる職員のあり方、教育への積極的な関与、支援のあり方などをテーマに討議、会場との意見交換を行う予定です。 

 

 両日程共通 

 (仮題)学生情報の電子化と個人情報保護法との対応 (20分)

 昨年度の研修会では、学生の学習履歴、就職活動、課外活動等々の情報を集約して個人指導に活用していく札幌学院大学より「学生カルテ」構想事例を発表いただいたが、同大学では、2005年度より施行される「個人情報保護法」に向けて、学生個人情報の取り扱い規程を設け、運用を開始した。そこで、本年度研修会では、同大学の取り組み事例の紹介を行うこととした。

 また、各大学の取り組み状況の把握と、参加者各位の意識向上を図るため、アンケート調査を行う。調査結果は研修会終了後、参加者向けに本Webページにて公開する。

(参考)セキュリティ対策基準と個人情報保護(札幌学院大学)
      (2004年度学内LAN運用管理講習会での発表資料)

社団法人私立大学情報教育協会