参  加 者
  • 参加者80名(57大学,2短期大学)
    • A.情報セキュリティ対策技術部門コース 33名
    • B.情報セキュリティマネジメントコース 47名
 
 研究講習の模様

 
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全体会 A.情報セキュリティ対策技術部門コース
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B.情報セキュリティマネジメントコース B.情報セキュリティマネジメントコース、ディスカッション

 


 日 程: 平成23年8月30日(火)

 会 場: 中部大学春日井キャンパス(愛知県春日井市松本町1200)  アクセス

 主 催: 公益社団法人私立大学情報教育協会

 1.開催趣旨


 私立大学、短期大学における情報セキュリティの危機管理能力の強化を推進するため、大学情報システムの現状と課題から災害時の緊急対応力の強化を図ることと、経費負担及び管理負担の軽減などの視点から情報セキュリティの課題・問題点を整理して研究することを目的に、最適な情報システムを探究する講習会を開催する。

 2.講習の進め方


 大学情報システムの現状と課題を踏まえて、クラウドコンピューティングの導入と災害対策をテーマに二つのコースを設ける。クラウドの基盤技術の理解を共有して、クラウド導入にあたっての可能性と限界を提言できることと、大学情報システムの持続可能性を確保するために最低限持つべき技術力を習得する「情報セキュリティ対策技術部門コース」と、最適な情報システムの維持管理と高度化を図るために大学として整備しておくべき課題やそれを推進するための政策について研究討議する「情報セキュリティマネジメントコース」を実施する。

 全 体 会 1 (10:00〜11:20)


 情報システムの最適な環境なくして、大学の教育・研究・管理運営の活動は機能しない。活動に見合う情報システムとするために、最小の負担で最大の効果が得られる機能を整備しておくことが重要である。その選択肢の一つとして、一部で利用が開始されているクラウドコンピューティングの概念理解と実用の可能性及びセキュリティの確保について理解を深める。

 (1) 大学情報システムの現状と課題を踏まえたクラウド導入の留意点
   深澤 良彰 氏 (早稲田大学理事、理工学術院教授)

 (2) 電子メールクラウドサービスの活用事例
   藤村 丞 氏  (福岡大学総合情報処理センター研究開発室長、准教授)

 (3) クラウドのセキュリティ面での課題
   中野 佳也 氏 (独立行政法人情報処理推進機構セキュリティセンター
               情報セキュリティ分析ラボラトリー調査役)

 全 体 会 2 (11:20〜12:00)


 東日本大震災では、多くの大学で学生・教職員の安否確認などの対応の中で停電によりネットワークが停止して情報の断絶が発生した。情報システムを整備していても電源が確保されなければ機能しないことから、そのための備えを次善の策として計画し、行動に移せるような対応が求められている。
 そこで、今回の震災において大学の情報システム部門に発生した被害とその対応や課題について、事例を取り上げ情報部門の備えについて理解を深める。

 (1) 石巻専修大学における東日本大震災発生時の状況とその対応
   橋 郁雄 氏 (石巻専修大学事務部事務課掛長)

 (2) 災害時情報共有システムによる支援活動(岩手県)
   今関 靖英 氏 (日本アイ・ビー・エム株式会社
               クラウド&スマーター・シティー事業、部長、公共事業担当)

 A 情報セキュリティ対策技術部門コース


  本コースでは、クラウドコンピューティングの基盤技術について演習を中心に学び、そのセキュリティ面における問題点の整理を行う。また、災害対策を視野に入れた大学情報システムの持続可能性を確保するための操作技術を体験する。

【受講対象者】
情報基盤整備やネットワーク、システムの運用管理を担当しており、セキュリティ対策に携わっている、または予定されている教職員。

【プログラム内容】
1.クラウドコンピューティングの仮想化技術・管理技術とセキュリティ
 クラウドコンピューティングの基盤技術である仮想化技術とクラウド管理技術をデモや演習によって学び、一般的には漠然としてよくわからない「クラウド」サービスの中身が具体的にどのようになっているのかを理解する。同時に、クラウドコンピューティングのセキュリティ面での問題点について確認する。

2.災害対策を視野に入れた大学情報システムの持続可能性確保
 大学情報システムの持続可能性を確保するために、重要なポイントとなるWebサービスやDNSについての操作技術を実習により確認する。

【到達目標】
1.大学におけるクラウドコンピューティングの活用方法を、技術的な側面から直観的に理解できるようになる。
2.災害対策を視野に入れて大学情報システムに必要なインターネットの設定や操作技術の基本を理解できるようになる。

 B 情報セキュリティマネジメントコース


 本コースでは、大学情報システムの最適化を図るために配慮しておくべき事柄として震災等の復旧対策について認識を共有するとともに、最小の負担で最大の効果が得られる情報システムの機能整備としてクラウドコンピューティングの可能性について認識を深める。その上で、クラウドコンピューティングも含めた大学の情報システムのセキュリティの在り方について再点検を行い、取り組むべき方向性を探究する。

【受講対象者】
 大学においてクラウドコンピューティングの導入や運用の検討に関わる教職員。または情報セキュリティとクラウドコンピューティングや災害時の緊急対応との関連に関心のある教職員。

【プログラム内容】
1.情報セキュリティの概要
 大学における情報資産を守るために必要な情報セキュリティの考え方について講習を行い、情報資産の定義、リスクの考え方、取り得る対策などに関する基本的な知識を身に付ける。

2.大学の情報セキュリティ対策におけるクラウドコンピューティングの利用に関するチェックポイント
 これまでの情報システムの在り方が学内中心から学外に移行されることもあり、セキュリティに対する考え方を整理しておく必要がある。そこで、私情協では昨年度作成した「大学の情報セキュリティ対策の自己点検・評価リスト」についてクラウドの利用も含めた見直しを行っており、クラウド導入に伴い大学が配慮すべき留意点と点検項目を紹介する。
 
3.クラウドコンピューティング及び災害時の緊急対応の取り組みと情報セキュリティ対策
 このたびの震災を通じて情報システムの持続可能性確保が極めて重要なことが確認され、災害時を想定した情報システムの在り方及び万全の対策が不可欠となってきた。
 他方、大学にとって最適な情報システムを維持運営する上で、負担の軽減、教育研究機能の高度化などの要請に迅速に対応する一つの選択肢としてクラウドの利用が考えられる。しかし、クラウドの利用には、情報セキュリティ上の不安を感じている大学も多いと思われる。
 そこで、災害時を想定した情報システム再構築の可能性について、大学間などの連携を含む対応策を議論する。併せて大学の情報資産を守るためにどのような判断基準を持ち、情報システムの中で対応していくべきか、クラウドの可能性と限界について認識を共有し、大学の中での組織的な取り組みについて望ましい在り方を探究する。
 これらを踏まえた情報セキュリティの在り方について再点検を行い、取り組むべき方向性を展望する。

【到達目標】
1.情報セキュリティに関する基礎知識を身に付ける。
2.大学でのクラウド利用の可能性と限界及び留意点を認識する。
3.災害時の緊急対応、クラウド導入にともなうセキュリティの確保など今後の情報セキュリティ対策の視点を身に付ける。

 ※Bコース参加者には事前課題をお願いしております、詳細は こちら をご覧下さい

 3.参加申込


参加対象者 加盟大学・短期大学、非加盟私立大学・短期大学の教職員
募集定員 A:情報セキュリティ対策技術部門コース   60名
B:情報セキュリティマネジメントコース    60名
参加費 加盟校・・・29,500円, 非加盟校・・・45,800円
申 込 方 法 下記の申込用紙をダウンロード、記入の上、FAXにて送付下さい。
  申込用紙  Word / PDF
申 込 締 切 平成23年8月26日(金)(終了しました)
参加費支払 参加費は、8月 26日(金)までに銀行振込によりお支払いください。振込手数料は大学でご負担下さい。
<振込先>
りそな銀行 市ヶ谷支店 普通預金口座
口座番号:0054409
名 義 人:私情協
シジョウキョウ
* お願い:振り込み名義に「sec23」の記号を追記願います。
* キャンセルの場合は、8月26日(金)までにご連絡いただければ、振り込み手数料を差し引いた参加費を返金します。それ以降のキャンセルは、資料代等の実費を請求します。  
問い合わせ
送付先
電話:03-3261-2798
FAX:03-3261-5473
そ  の 他 申込に関する情報はWebサイトに随時更新いたしますので、ご覧くださいますようお願いいたします。
また、参加確定に関する連絡は基本的に電子メールにて行いますので、申込の際にアドレスを必ずご記入くださいますよう、お願い申し上げます。

 

 4.タイムテーブル