社団法人私立大学情報教育協会
平成17年度第2回英語教育IT活用研究委員会議事概要

機テ時:平成17年9月13日(火)午後3時から午後5時まで

供ゾ貊蝓Щ箴雍┿務局会議室

掘ソ仞兵圈北出委員長、鈴木、小林、山本、田中各委員、井端事務局長、木田

検ジ‘せ項

1. 英語教育におけるコア・カリキュラムについて(報告書の内容について)

 前回の委員会にて山本委員より「コア・カリキュラムの指針と授業モデルの提案(案)」を提起いただいたが、今回は上記提案中の教育目標English for Academic purposes、English for Communication Purposes、English for Intercultural Understandingの具体化を検討するとともに、18年度に発刊を予定している授業モデルの考案に向けて、私情協の教育方法研究発表会、全国大会、各種学会におけるe-Learningに関する発表論文などから情報収集することにした。

(1) 教育目標について

 はじめに、山本委員より、田中慎也氏の論考『大学「外国語教育」と「大学外国語」教育』に関して紹介がなされたとともに、前回配布された資料「英語教育におけるコア・カリキュラムの指針と授業モデルの提案(案)」について下記の旨の補足説明がなされた。

  • 田中慎也氏によると、これまでの英語教育は「読む・書く・聞く・話す」の一般的な四技能を中高から教えてきて、大学における英語教育も中高の教育内容の延長線上に位置すれば良いと考えられてきた。しかしながら、急激なグローバル化に伴い、大学教育においても例えばJABEEの審査基準に見受けられるように、単なる4技能ではなく国際的なコミュニケーション能力を育成することが求められている。また、中高の学習指導要領でもコミュニケーション能力の育成が強調されている。それ故に大学の英語教育も、従来4技能の習得を目的とした授業からコミュニケーション能力育成を目的とした授業へと変革する必要がある。
  • 前回の提案において、大学英語教育の教育目標例として、a) English for Academic Purposes、b) English for Communicative Purposes、c) English for Intercultural Understandingを掲げた。b)は先述した通り、国際コミュニケーション能力に値すると考えてよい。a)は、大学の各専門課程、例えば経済学や医学などそれぞれに求められる英語を指す。c)は異文化を理解するための英語を指す。
  • b)に関して言うと、中高の英語教育においてコミュニケーション能力の育成を目的とするのであれば、大学の英語教育では社会で役に立つ英語、仕事で使える英語能力を育成する必要がある。a)については、専門課程に必要とされる英語のほかに、大学生の教養として身に付けるべき英語も対称に含まれる。

以上の説明について、委員より下記の旨の意見があった。

  • このような目標を具体化するためには、山本委員、原田委員が以前提唱されたように、各分野別のCAN DOリストを作成し、学生自身に自らの英語力を把握させる必要がある。
  • 山本委員が以前作成された評価分野と項目設定表のように、具体的な評価項目が掲示できないと授業設計できないのではないか。例えばTOEFL600点取得を教育目標として掲げても、具体的に英語を使って何をすることができるのか判然としないから、大学の教育目標としては相応しくない。
  • English for Academic Purposesは、各大学の建学の精神や教育理念にも関わるので、具体的な目標を項目として掲げるよりも、それらを具現化するための運用に関わるキーワードを提示する程度に留めておいた方がよいのではないか。