社団法人私立大学情報教育協会
平成18年度第1回法律学教育IT活用研究委員会議事概要

機テ時:2006年6月2日(金)午後4時〜7時

供ゾ貊蝓Щ箴雍┿務局

掘ソ仞兵圈У般邂儖長、野口、笠原、高嶌、武士俣各委員、井端事務局長、木田

検サ鳥進行

(1)事務局による報告書の方針説明

 事務局より、下記の旨の説明がなされた。

〔楴々柔について
<総論>
2.教育改革のための大学戦略


○ 先生方の努力が学生のためになっているのかどうか。学生アンケートだけでは心もとない。
○ 今後学問分野別に教育力を検討する必要がある。学内のFDと学外のFD、両面から検討する必要ある。
○ 大学設置基準の改正により、大学教員の能力として教育力を明示?



3.大学教員に求められる教育力


○ まずは先生方自身の自己点検が必要。やらない先生にどうやらせるかが問題。
○ 教育業績評価制度の設置によりモチベーション与える必要がある→大学のガバナンスとして実施する必要がある。

4.ファカルティ・デベロップメントとしてのIT活用


○ 理論と現実の因果関係を学生に理解させるための教育方法

<各論>
検FDとしてのIT活用授業モデル

1.コアカリを意識した教育の到達目標


○ 法学教員が身につけるべき教育力を提起する。
○ 学部教育が軽視されつつあるが、ここでは学部教育の重要性も触れて欲しい。

2.教育現場での課題


○ 目標到達のための課題(IT非IT問わず)


3.教育改善のための授業設計・開発・運営の方向性


○ 上記で掲げた課題を解決するための方向性を提起(IT非IT問わず)

●意見交換


○ 「FDとしてのIT活用」の「としての」意味が判然としない。「FDとIT活用」の方がわかりやすい(吉野委員長)。
○ 報告書のタイトルと目次構成掘檻瓦重複するのはおかしい。(高嶌委員)
○ ファカルティは本来学部構成員を意味する。それゆえFDは、学部全体としてのレベルアップと教員一人ひとりのレベルアップ両方を意味する。(吉野委員長)
○ 個々の教員の教育力のアップを考えるのであれば、報告書のタイトルと目次構成掘檻魁■瓦俣鴦が生じるが、吉野先生が指摘されたように、学部全体としてのレベルアップも含めればあまり問題は無い。(高嶌委員)
○ IT活用しない(できない)教員がロースクールにもいる。教員の資格としてIT活用できることを前提にすべき。(吉野委員長)
○ 大抵のロースクールでTKCのシステム入れていると思うが、教員一人ではお知らせをアップロードできないので事務局に入力させているが、結局学生も見ないので張り紙を貼るという悪循環に陥っているところもある。(高嶌委員)
○ IT活用しない教員に対しては、法律自体時代とともに改められていくものであることから、新しい状況に対応しないことは瑕疵に等しいと訴える必要があるのではないか。(高嶌委員)

 次に、執筆分担について協議した結果、下記の通りに担当いただくことになった。

●執筆分担
1.コアカリキュラムを意識した教育の到達目標・・・吉野委員長

2.教育現場での課題・・・吉野委員長
(ここではIT活用に限らず法学部教育、ロースクール教育に伴う課題を提起)

3.教育改善のための授業設計・開発・運営の方向性・・・武士俣委員、吉野委員長

4.ITを活用した授業モデルの事例紹介
吉野委員長、野口、加賀山、笠原、中村委員

5.IT活用に伴う課題・・・高嶌委員

(2)ITを活用した授業モデルについて

 執筆担当委員より、それぞれ報告いただいた。

〔邯委員の授業モデル


○前回からの変更点・・・ケーススタディ用のビデオ教材の活用(P3〜4)



●意見交換


○ 今後の計画よりも、既存のビデオ教材(吉野委員長制作)を授業で活用し、学生の反応や改善点について触れたほうが良いのではないか。
→ この意見に従い、修正いただくことにした。

笠原委員の授業モデル


○ 前回からの変更点・・・遠隔模擬裁判オンライン合同講義の具体的な展開を加えたが、事務局から指摘のあったような因果関係を把握させるための授業運営方法も加えていきたい。


●意見交換


○ サイバーキャンパス・サイバープロジェクトに関する説明は不要ではないか。
→ この部分が無いと、文章の展開として馴染まない。
○ サイバーコートの目的は
→ 模擬裁判を遠隔で実施することにある。
○ なぜ模擬裁判を遠隔で実施する必要があるのか。
→ 裁判の遠隔化が現実世界で実施されるからである。実際に遠隔裁判は始まっている。
○ 模擬裁判を大学間で実施することにより、一大学では得られない知見の修得が可能であること、学外の専門家から助言を得ることで授業内容の通用性が高まることなど強調いただきたい。
→ 文章中にはその点についても触れているが、どちらかと言うと掲示板でのやり取りにおいて授業効果を得られる点が多い。テレビ会議システムを活用した場合の効果は・・・
○ 司法制度改革審議会の答申中の「事実に即して具体的な法的問題を解決していくため必要な法的分析能力や法的議論の能力等を育成する」ことが今後の法学教育の目標である。野口委員の事例では、ケースステディ用のビデオ教材の活用がこの点に該当する。笠原委員の場合も、テレビ会議システムを活用した遠隔模擬裁判は十分当てはまるから、この点を強調されたい。
→ 1年生に模擬裁判を配当すると、訴訟法の観点から実体法を見ることができる点で教育効果が見られた。
○ 科目名は前面に出す必要はない。遠隔模擬裁判を実施することで期待できる教育効果、学習意欲の向上などを前面に押し出していただきたい。
○ 掲示板の活用と遠隔模擬裁判の2例を軸として、「遠隔授業」の事例として再構成した方が良い。タイトルにも「遠隔授業」を入れるべき。→「知の創造の遠隔授業」

5般邂儖長の授業モデル


法律構成
○ 依頼人のために理論構成を、原告被告双方の立場から考えさせる。解釈する必要のある判例の場合にも、原告の立場被告の立場それぞれから解釈させ、解釈上の論争もさせる。
○ 今年は裁判官の立場からの理論構成もさせる。


口頭弁論
○ 掲示板の活用→授業中に学生を当て、意見を掲示板に書き込ませ、即時にスクリーンに提示。


法的価値判断、法の妥当性
○ 事例に基づき、より良い価値判断やその妥当性を身に付けさせる。


目標
○ 創造的な法的思考力を、事例問題に基づき育成する。
○ 論理的な枠組みを教える。ex.三段論法など。(まずは学生に考えさせてから、その枠組みを説明する)

●意見交換


○ 法創造教育だと一般の人には解釈しづらいので、法的思考能力育成などの言葉に置き換えたほうが良いのではないか。
○ 授業内容が従来の法学入門のコンセプトが異なること、学生のリアクションが即時に判別可能であること、二重の点で革命的である。この点を強調したほうが良い。