社団法人私立大学情報教育協会
第3回心理学教育IT活用研究委員会議事概要

.日時:平成18年8月22日(火)午後1時から午後3時まで

.場所:私情協事務局

.出席者:木村委員長、今井副委員長、中原、中澤、吉田各委員、井端事務局長、木田

.議事進行

(1)コア・カリキュラムを意識した教育の到達目標

 今井副委員長より、草稿について報告いただいた。詳細は配布資料を参照されたい。その後意見交換したところ、下記の旨の意見があった。

○ 11行目「これらの科目に関連する・・・必要とされるものである」は削除する。
○ 技術的な教育目標は心理学にはないのか。
→ 臨床心理学的なカウンセリング能力をここに含めるかいなか。
→ 例えば臨床心理士になるにはスキルが必要であるけれども、認定心理士の試験では、知識の到達度しか問われない。
→ 学部で臨床心理学のスキルを育成することは難しい。
○ 昔心理学教育ではスキル的臨床的なことも色々と学習したが、今はアメリカのリベラルアーツの影響を受けて広く浅く学習するようになってしまった。(実習にあまり行かなくなった)

協議の結果、以下の点を加筆修正いただくこととなった。

○ 第2パラグラフの内容は第3パラグラフにエッセンスを入れる。
○ 専門用語はなるべく一般用語に置き換える。(例えば規定因、クリティカルシンキング)

(2)教育現場での課題
  事務局より、執筆の方針として以下の旨の説明がなされた。

○ 目標と教育現場での課題は一対になるような内容とする。(教育現場での課題はITに関わらず、(1)で掲げられた目標を達成するのに直面している課題を論ずる。例えばカリキュラムの問題、教員連携の問題、科目間連携の問題、大学の体制的問題など)

(3)教育改善のための授業設計・開発・運営の方向性
  事務局より、執筆の方針として以下の旨の説明がなされた。

○ (2)の課題で掲げられた課題を克服するための教育方法を、理想論として論じていただく(例えばクリティカルシンキング、論理的思考力を育成するために必要な教育方法など。特にITに固執する必要はない)

(4)ITを活用した授業モデル
   嵜翰学実験」における生体情報システムの活用」
  吉田委員より原稿について報告いただいた。その後意見交換したところ、下記の旨の意見があった。

○ 実験で学生が実際にどのようにシステム・装置を活用しているのか、または実験の内容が判然としないので、もう少し具体的に記述した方が良い。
○ 1.授業のねらいの6行目、「生体情報システムを用いた実験を積極的に・・・」とあるが、「生体情報システムを実験で活用して見えないものを可視化することがねらいである」とした方がわかりやすいのではないか。
○ 「見えないものを可視化する」というねらいがあって、そのねらいを到達するためにどういう流れで授業を行って、その中で学生がどのようにシステムを活用して、学生に対してどのような効果があり、こころ感が変化したのかを記述した方がわかりやすいのでは。
○ 4.授業効果にて、実験の被験者になりたい学生が増えたとあるが、これが授業効果足りえるのか。
→ 将来心理職に就くと仮定した場合、自らクライアントの立場から物事を考える必要があり、その意味で効果がある。
→ グラフの体験前と体験後を比較すると、「実験をするのは楽しい」「実験を学ぶのは役に立つ」のポイントが上がっているので、そこから学習意欲の向上が推測できるのではないか。
○ タイトルはIT活用方法をメインに置く?(例:生体情報システムを活用した心理学実験など、IT活用方法を先に置く)
○ 生体情報システムをタイトルに置かれてしまうと、生体情報システムとは何かを理解しなければならない、という印象を受けてしまう。それ故、「可視化」を前面に打ち出した方がよいのでないか。
○ ネットワーク図があるとわかりやすい。

 以上を踏まえ、以下の点を加筆修正いただくこととした。

○ 授業のねらいはもう少しコンパクトにする。
○ 授業シナリオは、授業1コマの流れがわかるように記述いただく。
○ 授業のねらい(脳の可視化)→授業のシナリオ(学生に驚きを与えるためにどのような授業手順を踏んでいるか)→IT活用の詳細(学生に驚きを与えるために、どのようにITを活用しているか。)→授業効果(脳の可視化によりどのような効果を学生に与えたか)→問題点

⊃翰学研究法におけるCAI教材の利用の事例
  中澤委員より草稿について説明いただいた。その後意見交換したところ、下記の旨の意見があった。

○ CAI教材という言葉は使わないほうが良い。
○ 授業効果をどうするか。
→ 学生に対する授業効果を前面に押し出したい。教員にとっての効果は二次的なものとしたい。
→ 学校で行った授業評価をもとに記述することは可能。
○ タイトルを「多人数教育における心理学実験の・・」というように変更する。

オンデマンド授業
  木村委員長より草稿について説明いただいた。その後意見交換したところ、下記の旨の意見があった。

○ 2004年〜2006年までの変遷があるが、それぞれの年で前年と比較した場合の変更点があるが、なぜ変更を加えたのか強調したほうが良い。
○ 2004年は不満が大きかった、2005年は不満が残った、2006年はある程度の満足を示していると、学生の評価は年次的に向上しているが、その原因は何か。
→ 原因を同定することはできないが、おそらく2006年はペンタブレットなどを使ったことによるものと考えられる。
○ 2006年度の小試験はWebで実施したのか。
→ Webで実施し、教員はテスト結果を即時に閲覧できる。
→ それではオンデマンドは小テストを入れないと効果が薄いとの考察も文中に入れた方がよいのではないか。
○ フルオンデマンド講義は学生のニーズがあって実施しているのか。
→ 木村委員長は学生のニーズを考えたわけではなく、大学の試みに自主的に参画した。
→ 単にオンデマンドを用意しただけでは学生のコミュニケーションがうまくできなかったなどの問題点があり、どのように改善してどのような問題点が残っているかを浮き彫りにできれば、これからオンデマンドを導入しようとする大学の参考になるのではないか。

(5)IT活用に伴う課題
  事務局より、執筆の方針として以下の旨の説明がなされた。

○ 授業を遂行する上での包括的な視点から、課題を提起いただく。