平成28年度 FDのための情報技術研究講習会 開催結果の概要

■開催日程:平成29年2月22日〜24日の3日間

■会   場:大阪経済大学

■参加者数:23名(19大学) 

■講習会の目標 

 本講習会は、私立大学教員の教育技術力の向上を支援するために学外FDとして開催するもので、知識の定着・活用を目指したアクティブ・ラーニングを効果的に実現する情報通信技術活用能力と授業マネジメント能力の習得を目的とした。

■実施結果

@  共通講義では、「失敗事例など実体験に基づく話が参考になった」、「反転授業の話が参考になった」、「アクティブ・ラーニングに対する理解が深まった」、「大学によって条件が違うが工夫の仕方を学べた」などの感想が得られ、学生の主体性を引き出し・伸ばす授業の現状と課題が共有できた。

A  LMS技術習得コースでは、ICTを利用したアクティブ・ラーニングの手法とLMSの活用技術の習得について「達成できた30%、見通しがたった70%」であった。参加された教員から「4月からLMSを利用するためのスキルを身に付けることができた」、「他の参加者が抱える問題も共通的な話題が多く、異分野の先生方の話も含めて参考になった」、「様々な工夫を知ることができた」などの反応が得られた。
 以上のことから、LMSの基本機能を理解し、作成方法の体験を通じて、発表・意見交換を行う中で、事前・事後学修促進の重要性を確認することができた。

B 反転授業コースでは、反転授業の理解と設計について「見通しがたった75%、達成できなかった25%」であった。参加された教員から「反転授業の心構えは理解できたが自らの授業で行うには不安がある」、「反転授業の課題が抽出できたので持ち帰って再考したい」、「もう少し意見を聞く時間が欲しかった」などの反応が得られた。
 以上のことから、授業前にコンテンツで知識を伝達し、教室授業で知識の定着・確認を行う反転授業の意義について理解が進み、全員が改善意識を高く持ち、課題研修に積極的に取り組む姿勢が伺えた。その反面、ピアレビューの意見交換で踏み込んだ改善策の話し合いまで展開できなかった。

C 参加者アンケート及び昨年・一昨年の参加者にメールで講習会への要望を確認した結果、今回参加者減少の理由としては、開催日が2月22日では早く、3日間参加することは時間的に確保できないとの意見が寄せられた。今後は、開催期間を3日から2日に短縮する必要がある。また、講習内容については、「ICT活用技術の習得」、「具体的な事例」、「授業で実践できる方法」、「専門分野ごとのコンテンツ作成」などの期待が寄せられたことから、改めて次年度に分野別でのコース設定などの改善を行う必要がある。

研修の模様




 

 

 


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