賛助会員だより

日本アイ・ビー・エム株式会社

事務系基幹業務システムを外部で運用し、コストと手間を大きく削減
〜学校法人工学院大学におけるパブリック・クラウド・サービス事例〜


■ 学園5カ年計画の中で情報化の推進を発表

 工学院大学が2006年に発表した学園5ヵ年計画「Dash21」では、重点施策の一つとして情報化の推進を掲げています。工学院大学には、中学校から大学院までの組織があり、情報システムもそれぞれの組織で個別に導入・運用してきましたが、それぞれの情報を効率的に連携させるために学園統合データベースを構築し、事務系基幹業務システムとしてメインフレームであるIBM System z(R)で運用管理してきています。この学園統合データベースは、学園の運営を行うために大変重要なもので、安全安定運用が不可欠です。このデータベースは、学内の様々な情報システムに活用されており、例えば、学園ポータルシステムは、このデータベースを最大限に活用し、学生や教職員への日常サービスを提供しているシステムとして構築し、現在も機能アップを図っています。


■ 日本IBMデータセンターのリソースを、必要に応じて利用

 このメインフレームサーバを更新する際、コスト面が議論となり新しいサービスを検討しました。高い信頼性を維持しつつ初期費用を抑えるための仕組みが、日本IBMのパブリック・クラウド・サービスである「シェアード・ホスト・サービス(SHS)」でした。SHSは日本IBMのデータセンターのリソースを複数のお客様で共有することにより、マシン単位ではなく、必要とするリソースの量に応じて課金するサービスです。工学院大学では、年度が替わる月や学期ごとの繁忙期にシステムの利用頻度が上がり、学内でマシンを所有する場合、そのピーク時を考慮してリソースを準備する必要がありました。SHSであれば、柔軟にリソースを割り当てることができるので、平常時に使われないリソース部分に対する無駄なコストを抑えることができます。
 SHSはパフォーマンスの向上にもつながっています。例えば履修登録後の何百万件ものチェック処理は、これまで夜間の処理で対応していましたが、SHSでは、必要なときに柔軟にパフォーマンスを上げられるので、繁忙期でも効率よく作業を行うことができるようになりました。また、今後予測されるデータ量の増大への対応も、契約を変更するだけで実現します。
 マシンのオペレーション業務とバックアップ業務をすべてIBMに任せることになり、工学院大学では、今までと同様にマシンを利用しながらアプリケーションの開発・保守などの業務を行うことができるようになりました。また今後は数年ごとのシステム更新の必要もなくなるため、学内の手間は大きく削減される見込みです。


■ 災害・セキュリティ対策としても有意義なSHS

  SHSでは、新宿新都心のキャンパスからIBMデータセンターへシステムの設置場所を移行することで、地震の被害を低減することができます。さらにIBMデータセンターでは、電気系統や設備の冗長化・二重化による信頼性の向上、免震構造による堅牢な災害対策を行っているほか、バックアップテープを他県で保管しており、何重もの対策をとっています。
 セキュリティに関しては、24時間365日の監視はもちろんのこと、入退室には、電子認証、暗証番号、警備員などを組み合わせた四つのバリアーが設けられるなど、万全の体制がとられています。IBMのデータセンターを利用することで、かえってセキュリティの強化につながることにもなりました。

 IBM、IBMロゴ、ibm.com、IBM System zは、世界の多くの国で登録されたIBM Corp.の商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtmlをご覧ください。


問い合わせ先
日本アイ・ビー・エム株式会社 公共事業
TEL:0120-821-120(フリーダイヤル)
E-mail:KYOIKU@jp.ibm.com
(アドレスは全角文字で表示しています)
http://www.ibm.com/industries/jp/edu/


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