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ブラックボードジャパン株式会社

“Career-ready”knowledge and skills for Students
「学士力」社会人による意識調査


■調査概要

 中教審答申より、学士が保証する能力の参考指針「学士力」、教育方法の改善、成績評価厳格化など様々な提言がされ、改革に向けた取組の支援が始まっている。アウトカムズ(成果)志向で教育課程を改革していくには、大学の内外ステークホルダーを巻き込んで学生の主体的取り組みを促し、体系化したカリキュラムの運用と成果アセスメントを有機的に組み合わせた改革を進めていくことが求められる。
 それにはまず現状の教育成果、学生の学習経験を「直視」し、改革のための方向性、優先順位を明確に認識する必要がある。しかし、卒業生の率直な意見を調査したデータが少ないため、我々で大学教育を経験した社会人1年目、5年目合計200名を対象に、「学士力」項目について、自身の大学生経験を振り返った意識調査を実施した。回答者の属性(地域、卒業大学、学部、偏差値等)は無作為抽出である。

■ 学士力を重視した教育へのシフトが強く望まれることが明らかに

「コミュニケーション能力」、「新たな発想を生み出す能力」、「外国語能力」で悩みをかかえている社会人が約75%

 大学時代にもっと勉強しておけばよかった」と回答した割合は、全体の81%に達し、また講義中心の知識偏重の講義が多く、コミュニケーション能力、課題解決能力、発想力が培われておらず、これらの能力の重要性を実感していることが明らかになった。さらに、成績評価・卒業が厳格に管理されておらず、せっかくの学習機会を充分生かさずに過してしまい、振り返って反省している回答が多く見られた。

質問項目
もっと勉強しておけば良かったこと
入社前より不安に感じるようになったこと
通っていた大学で重視していたと思うこと
大学で学んだ内容の貢献度
大学にもっと重視して欲しかったこと
大学生に戻れるとしたら、大学の教育に期待すること
(自由回答)

<自由回答例>

■社会から求められる大学教育

 大学の授業で直面する問題として「学習意欲の欠如」「学習動機付けが困難」などが聞かれる。在学期間中に、将来直面するであろう課題や不安を意識することは難しいことかもしれない。しかし、大学教育を経験した社会人が振り返れば、「自分を鍛えてくれる学習機会」「社会とつながりのある教育」「国際経験」「基礎教育の充実」等が大学に期待されていることであり、これらを積極的に進める大学が、今後社会からの支持を得られていくのではないだろうか。学生をやる気にさせ、自分の選択したキャリアを追求できるような知識・能力を身につけさせ社会に送り出す取り組み、システムを実質化しない限り、同様の結果が繰り返されることになる。

 本レポートは以下サイトにて公開している。
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「ケーススタディ」>「新たな取組み」>「「学士力」社会人による意識調査に関するレポート」


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