賛助会員だより

株式会社ＳＩＧＥＬ

修学支援強化のための出席管理システム導入
〜 奈良産業大学での事例 〜

　奈良産業大学では2010年4月にSIGEL社製『出席管理システム』の運用を開始しました。各学生はIC学生証をICリーダーに読み取らせ、打刻情報をサーバで一元管理することで、出席情報管理を自動化されました。ICリーダーは科目担当教員が持参して出席を取る他、教室に設置されたICリーダーへかざして出席を取ります。

■導入目的

　奈良産業大学では、授業ごとの出席率は、事務局から各教員へ状況を伺い収集してきましたが、出席管理システムの導入を契機に、学内で情報の共有化を推進し、欠席を繰り返している学生に対する対応および学生の学習支援に向けて対応策を検討しています。学生の学習状況に関しては、学内で教職員全員が情報を共有し、それを踏まえて、退学率改善のためにカウンセリング等を行っています。

■システムの概要

＜主な特徴＞

• シンプルな画面構成で直感的な操作が可能
• IC規格にFeliCa（独自レイアウト）を採用することで、出席管理以外の運用も可能
• 打刻情報収集後簡単なボタン操作でデータ送信され、出欠状況反映まではすべて自動化
• 通常講義以外にも各種セミナー、ガイダンス時の出席確認も可能
• Webシステムを用いることで、学内外問わず教職員・学生からシステムの利用が可能
• Web閲覧者への権限付けなどすべてカスタマイズ可能
• 出席状況表をPDFで出力し保管が可能

＜活用参考例＞

• 出席簿を印刷して、厚生労働省監査用の資料として利用
• 出席率の悪い学生を検出して学生の指導を実施
• 授業の出席回数厳格化の補助として
• 学生本人に自身の出席状況を公開
• 保護者懇談会で成績書と併せて出席状況を確認し、学修支援の補助として

■大学側からの評価

　現在の本学での運用としては、成績へ反映される出席回数等については、学生から各教員へ直接確認させています。各教員は出席管理システムでデータの確認及び変更をしており、授業を実施するときには事務局の窓口等に設置してあるICリーダーを授業の際に持参しています。また情報学部棟については一部教室に端末を固定化して、運用しています。
　出席率については、留学生が非常に高く、奨学金などの審査の際にも参考資料として出席状況を確認するため、留学生が担当教員へ確認しているところも多く見受けられます。今後は学生が自主的にシステムを利用して、出席状況を把握するなど、学修に活用できるよう大学として運用を進めたいと考えています。　　　　　　　 （奈良産業大学学務課）