賛助会員だより

株式会社映像センター

自由度、柔軟性の高いアクティブラーニング教室で、
学生同士が主体的に議論できる授業を展開
〜諏訪東京理科大学の活用事例と導入効果〜

■〜はじめに〜 異文化理解の場としてのアクティブラーニング教室

 専門性を持った高度なスペシャリストの育成に取り組んでいる諏訪東京理科大学。その特長は工学と経営の融合です。
 工学部と経営情報学部、異なる分野を学ぶ学生が同じ授業に参加させることで、テクノロジーとビジネスの両面に秀でた学生を育成できる。新しい発見や深い理解につなげていく異文化理解の場として、アクティブラーニング教室の導入が計画されました。この教室のプラン作りから、設置・導入についてお手伝いをさせていただきました。

■〜導入システムの内容〜「固定の設備は置かない」高い柔軟性と自由度

 「アクティブラーニング教室は自由度と柔軟性が重要」というコンセプトのもと、この教室には固定の機材が殆ど置かれていません。
 学生が使用する机やイスは、授業中でも自由に移動できるよう全て可動式で、不要なときはコンパクトに折りたたんで収納し、教室を広く使うことができます。
 教室の壁は、その壁面全てを低反射型の壁面スクリーンとして改装を施しました。
 4台の短焦点式プロジェクターによって、教室全体を画面が囲うように、学生や教員のPC画面などを無線LANを用いて自在に投影することができます。低反射型スクリーンはプロジェクターからの反射光を軽減でき、画面の見やすさが従来品より格段にアップしています。
 また、壁面スクリーンは一般的なホワイトボードとして使用することもできますので、プロジェクター投影画面と手書きを組み合わせて、多様なディスカッションを行うことができます。
 プロジェクター本体はインタラクティブ機能を搭載したモデルを採用。電子ペンを使い、プロジェクター投影画面に書き込んで保存したり、PC投影画面(壁面スクリーン)に指先で直接触れることで、タッチパネルのように操作することも可能です。
 教室内に置かれた可動式のホワイトボードにも工夫が施されており、書込みパネル部分のみを取り外してスタンドに立てたり、グループワークの際にはパーティションとして利用することでグループ同士のクロストークが起きないようにしたり、学生同士が自由に向き合ってディスカッションできるよう、様々なツールがシンプルにセッティングされています。
 このように、固定の設備は壁に集約し、フロアーにあるものは自由に動かすことができるので、授業の進め方に合わせて机やイスのレイアウトからプロジェクター・スクリーンの使い方まで、その時々に合った最適な空間をスピーディーに作り出すことができるようになっています。

■〜導入効果〜 学生がイニシアティブを持つ授業が知識の定着につながる

 「アクティブラーニングは学生のための授業。学生によって理解度、進み具合はまちまちで、専門科目も異なる場合があります。そのためグループの中でも差が生まれてくることがありますが、だからこそ学生たちが議論したり、教え合ったりする意味があります。学生にとって、誰かに教えることは最大の学びです。学生が教員の話を聞く従来型の授業も大切ですが、学生が主体的に学ぶ授業の方が知識は深く定着するのではないでしょうか」
 「学生にとって新しいテクノロジーを使いこなす機会は重要です。プロジェクターやホワイトボードなどの各種ツールの効果的な使い方を、学生自身が授業の中で自ら新しい活用方法として発見していきます。この教室で行う授業では、学生が生き生きしています」(諏訪東京理科大学 工学部 授業担当教員)

 以上のお話にもあるように、アクティブラーニング教室での授業では、「学生自身がイニシアティブを取って議論に取り組んでおり、もっと多くの授業で、この教室を活用したい」などの評価とともに、「自分の意思で授業が進められる」といった学生からの評価など、その後の導入効果を先生方よりお聞きしています。
 このたびのアクティブラーニング教室構築は、もともと遠隔講義用の教室だった部屋を、より活用できる教室として整備するという目的もありました。映像センターでは、機器ありきではなく「活用されるシステム導入」を先生方と一緒に考え、導入後の運用方法や操作トレーニング、保守まで提案をさせていただき、教育のためのシステム構築のお手伝いをしてまいります。

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問い合わせ先
株式会社映像センター
システム販売事業部・文教ソリューショングループ
TEL:東京 03-3527-8660 / 関西 06-6836-7827
E-mail:avcsystem@avc.co.jp
(アドレスは全角文字で表示しています)
http://www.avc.co.jp/vss

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