第4分科会 大学広報におけるWebサイトの戦略的構築と差別化

討議概要

 本分科会では、大学Web 広報の現状・課題について、ステークホルダーに訴求する大学情報の収集と精選、インタラクティブ性、コンテンツ・品質管理のあり方等について分析し、問題解決のための課題の確認、新しい提案の発掘とその可能性について有意義な討議が展開され、所期のねらいは達成できた。

 本分科会の参加者(24名)には事前研修として3つの討議テーマに関する自大学の現状と課題、今後の計画や提案に関しての事前レポートを課した。このレポートは参加者の課題意識を喚起し、分科会活動の基礎として有効に活用された。

 分科会はミニ事例発表3校、運営委員による講演、グループ討議を実施し、最終日には、成果発表と相互評価を実施し、研修成果を参加者全員で共有した。

 討議の過程で新たに浮かび上がった課題は、大学の広報マインドを組織内にいかに醸成するかという点である。つまり、一般的に広報戦略は学外ステークホルダーへの対応に注力しがちである。しかし、ブランディングや差別化を図る上で、広報に関する学内構成員間の意識共有や相互連携こそが重要な要素であり、これを活性化する施策が強く求められているという課題認識である。

学外・学内に視点を向けられる本分科会のテーマは現代の大学が置かれている環境において意義あるものであると考える。今後はさらにITを活用した具体的なアクションプランの作成まで討議を深められるように工夫を重ね、大学Webサイトの戦略的構築が教育改革の推進力となることを期待したい。

報告書

 

報告書全文

討議まとめ

(1)分科会のねらいに対する結論

本分科会では、大学Web 広報の現状・課題について、ステークホルダーに訴求する大学情報の収集と精選、インタラクティブ性、コンテンツ・品質管理のあり方等について分析し、問題解決のための課題の確認、新しい提案の発掘とその可能性について有意義な討議が展開されたことから所期のねらいは達成できたと考える。

(2)討議テーマに対する結論

\鑪的広報のために求められるWeb サイトの構築・運用における課題

ミニ事例紹介にあった各大学のWebサイト構築のポリシーは学外発信専用に特化したり、アクセシビリティの改善と多様なWebメディアによる構築、在学生を巻き込む形での  情報提供を通じて長期的な戦略的広報につなげたりする等、それぞれに特色をもっていた。

大学Web サイトは情報の供給者(大学)の論理・都合で構築しがちであるが、前提作業として、ステークホルダーに対する徹底した分析・把握に基づく目標の抽出と自大学の強みをマッチさせることが必要で、ステークホルダーにとっての価値が感じられ、自大学のブランディングや他大学との差別化につながるための大学Web サイトの構築・運用が課題である。

⊂霾麋信のための推進組織体制とワークフローの改善

学外への大学情報の発信を考えるとき、様々な方策が積極的に提案されたが、大学広報を軸足においたときの姿勢としては受身ではないかという気づきがあった。

ステークホルダーは大学内部にも存在し、それは大学のブランド化、他大学との差別化をはかる上で重要であり、大学広報はもっと学内に向けて、戦略的かつ能動的な取り組みの必要性が改めて認識できたといえる。

Web サイトを通じた大学情報のオープン化

社会的責任(USR)とその履行状況や大学のもつ資源(リソース)のアピールは最も重要で、それに呼応する体制は短期間で構築できるものではないが、早急に自大学の状況を検証する必要性がある。

その検証結果を出発点として、普段の活動が大学情報のオープン化につながるフレームワークの構築が重要で、その中で即時性や利便性のあるWeb サイトを通じた活動につなげる必要がある。

以上が各テーマの結論であるが、今回、掲げたテーマに共通していえることは、大学に対する社会的使命ならびに大学の方針を組織的な戦略として共有し、大学Webサイトを大学運営の中心に位置づけるとともに、今後は教員、事務が相互に補完・発展する関係から、さらに発展させた内部競争の原理とそのインセンティブの導入も重要である。

  学外・学内に視点を向けられる本分科会のテーマは現代の大学が置かれている環境において意義あるものと考える。今後はさらにITを活用した具体的なアクションプランの作成まで討議を含められるように工夫を重ね、大学Webサイトの戦略的構築が教育改革の推進力となることを期待したい。

資料/成果物

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