社団法人私立大学情報教育協会
平成16年度第4回歯学教育IT活用研究委員会議事概要

機テ時:平成16年12月1日(水)午後5時から午後7時まで

供ゾ貊蝓Щ箴雍┿務局会議室

掘ソ仞兵圈Э生彊儖長、松久保、那須、藤井、森實、岡本、河合、上村各委員

  井端事務局長、木田

検ジ‘せ項

  • 三大学間による遠隔授業実験について

12月中に開催することとなった、大阪歯科大学、東京歯科大学、愛知学院大学間での遠隔授業実験の授業運営について、河合委員より昨年度の実験を踏まえた上で説明がなされた。

2004年1月に実施した大阪歯科大学−愛知学院大学間の遠隔授業実験では、費用的な問題から、Macintosh ichat AVを用いて、Webカメラで撮影した動画像をプロバイダー経由で相互配信した。授業運営方法は、ichat AVではPowerPoint等ファイル共有機能が付随していないことから、スクリーンに投影されたスライドを撮影し、その動画像を転送した。授業進行は、両大学の教師が相互に講義を行い、講義後に遠隔地の学生からの質問を受け付けた。また、授業の理解度把握と両大学の理解度の差異を確認するために、携帯電話を用いたテストシステムによる小テストを課した。このシステムは、LinuxサーバーにJavaサーブレットを搭載して運用されているので、OS、キャリアに依存することなくクイズに回答することが可能である。クイズに回答する際には、教員のスライドに表示された択一式問題を見て、学生は回答フォーマットの容易されたURLにアクセスし、正しいと思われる番号を選択して送信する。なお、選択肢は5つまで作成することが可能である。教員は、PCの画面から任意のタイミングでクイズの開始・終了時点を設定することが可能であり、ボタン一つでクイズの集計、個々の学生の理解度を把握することができる。

 今回の遠隔授業では、動画配信にはPolycomを用いるため、教室内の画像だけでなく、講師のスライドも共有することが可能となる。また画質においてもインターネット会議システムと比較して、通信速度が遅くても画像の配信が安定している。また、携帯電話を用いたテストシステムも今回使用する。授業運営としては、大阪歯科大学より神原委員長、東京歯科大学より松久保委員、愛知学院大学より中村洋教授に合計30分間口腔衛生学に関する講義いただくことにしている。なお、受講学生の学年はそれぞれの大学で異なる。

 以上の説明を踏まえながら、具体的な授業の進行等について意見交換したところ、下記の旨の意見があった。

  • 講師の授業内容が口腔衛生学で統一されているのであれば、授業の目的はそれぞれの教員による授業内容の通用性の確認、質的向上を目指すことにある。遠隔授業によって質的向上が期待される担保を保証するためにも、授業後の学生アンケートにも工夫が必要ではないか。
  • 今回の授業では口腔衛生学でテーマが統一されているが、今後は自大学に無い授業、例えば医療倫理など法学関連の授業を遠隔で実施してはどうか。
  • 遠隔授業による単位互換は、各大学のカリキュラムの調整が困難であるので、特別授業という形式で自大学に無い授業や学生の意欲向上のために実施することが望ましいのではないか。

以上を踏まえ、授業内容・進行については、担当講師間で調整することとした。なお、実施日時については、12月13日または20日を候補とし、講師間で調整することとした。

(2)その他

 森實委員より、自作によるexcelを用いた選択肢問題作成プログラムTestMakerExの紹介があった。このプログラムは、excelのマクロ用いて作成されており、多選択肢問題(最大五択)を自動に作成する。具体的には、二者択一から五者択一問題まで様々な条件により、ペーパーテスト用問題、オンライン練習問題を作成することができる。多選択肢問題としては、例えば五者一問題の場合には、5つの選択肢のうち1つが正解、5つの選択肢の内一定数が正解、たとえば、2個、あるいは3個など、5つの選択肢の内正解数が問題ごとに一定でないものなど作成することができる。問題用データをexcelに入力した後は、問題の使用範囲、問題作成数、選択肢数、正答数、出力形式(ペーパーテスト、オンライン練習問題、オンライン試験。複数選択も可能)を設定し、問題作成ボタンをクリックするのみである。なお、オンライン試験問題では、ブラウザ上で回答を送信すると、予め受信先として設定されていたメールアドレスに回答が送信される。

 その他に、コンテンツ作成ツールとして、Sky Digital Chalk、講義自動収録システム、遠隔会議システムとして、フォトロン社Power Rec、Cyber Communication System、PubMedのチュートリアルページ(http://www.nlm.nih.gov/bsd/pubmed_tutorial/m1001.html)について紹介がなされた。