社団法人私立大学情報教育協会
平成17年度第1回歯学教育IT活用研究委員会議事概要

機テ時:平成17年6月24日(金)午後5時から午後7時まで

供ゾ貊蝓Щ箴雍┿務局会議室

掘ソ仞兵圈Э生彊儖長、松久保、那須、小菅、岡本、河合、上村各委員、
森實アドバイザー、井端事務局長、木田

検ジ‘せ項

 議事に先立ち事務局より、「平成16年度 私立大学教員の授業改善白書」と「教育改革を目指したeラーニングのすすめ」について紹介があった。

※「平成16年度 私立大学教員の授業改善白書」について
  本白書は、昨年11月に本協会が実施した、私立大学教員による授業改善に関する調査の回答結果を取りまとめたものである。この調査では、授業を運営する上での現状の問題点、授業改善のための課題、授業でのIT活用状況、授業でITを活用した場合の効果や問題点等、質問内容をITに限定せず、大学教員が授業を運営する際に関わる問題点を広く聴取したものである。
現状の問題点としては、学生の基礎学力の欠落、学習意欲を高める工夫が困難であること、教育に対する組織的支援がないことなどが、多くの教員から指摘された。授業改善のための課題としては、授業シナリオ作成、科目間の実質的な連携、授業に即した教育環境作りなどに多数の回答があった。IT活用状況では、現状ではWeb上にシラバス掲載、現実感覚の創出、レポート・課題提示に活用しているとの回答が多く、2年後には、e-Learningの導入、理解度把握、教員・学生間のコミュニケーションのために使用したいとの回答が多かった。ITを活用した際の効果については、授業に刺激を与えること、学生の学習意欲の向上に繋がることに多数の回答を得た。問題点としては、理解しているようで理解していないこと、ノートを取らないことなどの指摘が多かった。また、ITを活用している教員としていない教員の回答を比較したところ、授業運営について抱える問題点は共通していることが判明した。

※ 「教育改革を目指したeラーニングのすすめ」
本冊子は、大学におけるeラーニングの普及・啓発を目的として、本協会のコンテンツ標準化委員会により作成されたものである。これまで日本で刊行されてきたeラーニングに関する書籍は、必ずしも高等教育に限らず、企業内研修を対象として書かれてきたので、純粋に高等教育のみを対象としたのは、本冊子が日本初と言える。
冊子の具体的な内容を見ると、第一部では、全体的な要点が整理され、第2部では、eラーニングの定義、授業事例、導入レベル別授業モデル、導入に向けた自己点検表が掲載され、第3部では、eラーニングを導入する際の、教員、大学当局それぞれの配慮すべき留意点、教材作成の留意点が掲載されている。

 以上の説明について、下記の旨の意見があった。


・ e-Learningを普及させるためには、学生のみならずに教職員に対してもe-Learningを通じたファカルティ・ディベロップメントを実施する必要がある。
・ 調査の回答結果にもあるように、ITを活用しても即時的に教育効果が顕れる訳ではない。私立大学の財政事情は厳しいので、ITの導入についても費用対効果を明示することを経営陣から求められる。
・ e-Learningの利点としては、学生に強制的に学習できる環境を提供できることである。例えば、カナダの大学においても、e-Learningの強制化により、CPAの合格率が向上したケースがある。学生に学習する習慣を備え付ける意味で、e-Learningは有効ではないか。

1. 遠隔授業実験について

 前回の委員会で、大阪歯科大学、東京歯科大学、日本大学、愛知学院大学間で本年度内に遠隔授業実験を実施することとなり、実施期日について検討した結果、12月12日(月)に実施することとした。なお、今回の実験では、テレビ会議システムを用いることとなったが、大学によっては必要な機器が整備されていないため、私情協の賛助会員に技術協力を依頼することが確認された。併せて、学内のネットワーク環境では、学内の使用状況により充分な帯域を確保できないことも想定されるので、場合によってはBフレッツ等を臨時開設することも確認された。なお、次回委員会では、授業の運営について検討するため、河合委員より企画を考案いただくこととなった。