社団法人私立大学情報教育協会
平成18年度第2回歯学教育IT活用研究委員会議事概要

機テ時:平成18年5月26日(金)午後4時から午後6時まで

供ゾ貊蝓Щ箴雍┿務局会議室

掘ソ仞兵圈Э生彊儖長、那須、河合、上村各委員、森實アドバイザー
       井端事務局長、木田
検サ鳥進行

1. 報告書について

(1) 上村委員による授業モデルの報告

 上村委員より、講義自動収録システムの活用事例について紹介がなされた。はじめに講義自動収録システム活用の目的として、学生に対する学内学外での自学自習環境の整備と教員に対する教育支援環境の創出が挙げられた。次に具体的な配信方法、配信に必要なネットワーク環境が挙げられた。最後に期待される効果として、1.学生に対する学習機会の増大、2.教員間での講義内容の共有化、3.大学の知的財産としての活用、他大学に対する遠隔講義、卒業生や開業医との情報交換のために活用することが挙げられた。詳細は、配布資料を参照されたい。
  また、神原委員長より補足説明として、追試の必要な学生に対する補講の代替手段として活用できること、また学生に対してだけではなく、教員の授業評価のためにも活用可能であること、て撮影を拒む教員が存在すること、肖像権や著作権等の権利関係に関して学内で議論があることの指摘がなされた。
  上村委員の報告について意見交換したところ、下記の旨の意見があった。

  • 学生は学外でも閲覧可能としているが、具体的にはどのように行っているのか。
    → 大学に対してPPP接続することにより閲覧可能としている。学生に対して公開し始めたのが本年の4月であるため、詳細なアクセス履歴等はまだ把握していない。
  • 学生が授業に出席しなくなることはないか。
    → 現状では問題はでていない。基本的に授業の出席も成績に加味すれば、学生が出てこないという心配は必要ないと思われる。反面、いつでも閲覧できる安心感からか授業中に教員の話を聞かなくなる恐れはある。
  • 講義中に万が一差別的な発言をしてしまった場合、後から学生から訴えられる恐れがあるのではないか。また、専門により異なる見解を示すトピックスなどを盛り込むと、学生に混乱を来たすのではないか。
    → 収録後に編集することは可能である。また、後者については教員や専門によって多様な考え方があり、その中で学生自らの見解を考えさせるためにはかえって効果的ではないか。

 

 以上の意見を踏まえた上で、上村委員には事務局より提示された報告書の構成に従い(授業のねらい、授業シナリオ、IT活用の詳細、授業効果、問題点)、再度授業モデル案を提出いただくことにした。

(2) 河合委員による授業モデルの報告

河合委員より、4校同時授業とサイバーキャンパスシステムについて報告いただいた。4校同時授業については、実施環境、ネットワーク速度、実施時の教室を撮影した画像、同時小テストの結果について報告いただいた。サイバーキャンパスシステムは、Flashによるアバターサイトとして構築されている。具体的な機能としては、仮想的な学生ロビー、PBL教室、各講座を用いて、教員−学生間がチャットによる討議、電子図書館、各種資料のダウンロードを可能とするほか、インターネット会議システムへのゲートウェイも設ける予定である。詳細は配布資料を参照されたい。
河合委員の報告について意見交換した結果、下記の旨の意見があった。

  • サイバーキャンパスシステムにアバターを用いるねらいは何か。
    → 通常であれば試験の結果により学生の成績は評価されるが、このようなアバターサイトを用いると、サイト内での知識の習得が経験値として加算され、その積み重ねによって学生の習熟度を測定することもできるし、また一発試験とは異なる成績評価も可能となる。
  • サイバーキャンパスを通じて、どのような学生を育て、具体的にどのような到達目標へと導きたいのかが判然としない。電子図書館や資料の共有化は確かに必要な機能ではあるが、プラットフォームとしては想定可能な機能である。単にサイバーキャンパスがプラットフォームとして機能するのではなく、最終的に学生にどのような知識や能力を身に付けさせたいのか、ビジョンを明確した方が良いのではないか。
  • サイバーキャンパスの効果を測定するためにも、利用した学生と利用しない学生との成績を比較する必要がある。
  • 4校同時授業に関して言うと、参加校数が多いと議長校を明確化、授業シナリオの準備をしない限り、スムーズな進行ができない。報告書では課題としてその点を強調されたい。

以上の意見を踏まえ、河合委員には4校同時授業を中心とした授業モデルの草稿を次回委員会にて提出いただくことにした。

なお、事前に小菅委員より「2.教育現場での課題」、昭和大学片岡講師より授業モデル「PBLにおけるIT活用」のメモを提出いただいていたが、時間の都合により次回委員会にてその内容を検討することにした。