社団法人私立大学情報教育協会

平成 17 年度第 2 回被服学教育 IT 活用研究委員会議事概要

 

T.日時:平成17年7月15日(金)午後 4 時 30 分から午後 6 時 30 分まで

U.場所:私情協事務局会議室

V.出席者:高部委員長、猪又、鈴木、山口、伊佐治、雲田各委員、井端事務局長、木田

W.検討事項

1.被服学教育におけるコア・カリキュラムについて

 事務局より、18年度11月に発刊を予定している学系別教育 IT 活用研究委員会の報告書について下記の旨の説明がなされた。

 学系別教育 IT 活用研究委員会では、5年に一度研究成果を集約した報告書を上梓しており、次回は18年度11月の発刊を予定している。よって、本年度の委員会活動は、報告書の作成に向けて、内容の検討や題材の収集を行うことにしている。なお、1委員会20?25ページ程度で3?4の授業事例を紹介することにしている。

 今回の報告書では、単に IT を活用した授業事例の紹介に留まらず、5年先を見据えた内容としたい。具体的には、中教審大学分科会の答申「我が国の高等教育の将来像」において、今後10年?20年のうちに各学問分野別のコア・カリキュラムを作成することが提言されたことを踏まえて、コア・カリキュラムを想定し、具体的な教育目標の達成に向けて有効な教育方法を紹介することにしている。そこで、本委員会でも、被服学分野におけるコア・カリキュラムの枠組みを検討いただきたい。

以上の説明に関して意見交換したところ、被服学の各科目間の連関性を学生が把握することができるよう、まずは本委員会で作成した被服学授業科目データベースの15分野を、衣服を「作る側」の視点(生産・流通・設計)、「使う側」の視点(衣生活)、共通項目の3分類に整理することの提案がなされた。そこで、提案に従い、下記の通りに再分類を行った。

作る側

「被服染色学」、「テキスタイル・デザイン」、「ファッション・ビジネス」、「アパレル設計」

使う側

「被服整理学」、「被服衛生学」、「被服心理学」

共通

「色彩」、「被服材料学」、「被服構成学」、「服装史・服飾美学・ファッション論」、「ファッション・デザイン」

•  「 CG 」、「プレゼンテーション」、「消費科学」は今回対象外とした。また、「染め織り工芸」はテキスタイル・デザインに名称変更した。「アパレル設計」は「被服構成学」より独立させた。

次に、今後の方針としては、各分野別に学生が在学中に必ず理解すべき重点項目を、6〜7つ抽出することとした。担当は下記の通りである。

 

高部委員長 「ファッション・ビジネス」、「被服心理学」、「染色加工学」

鈴木委員 「被服構成学」、「テキスタイル・デザイン」、「アパレル設計」

猪又委員 「被服整理学」、「被服衛生学」、「服飾史・服飾美学・ファッション論」

小原 委員 「被服材料学」、「被服整理学」

小倉委員 「ファッション・デザイン」、「色彩」

山口委員 「被服材料学、「ファッション・ビジネス」、「アパレル設計」

伊佐治委員 「被服心理学、「被服衛生学、「テキスタイル・デザイン」

雲田委員 「染色加工学、「服飾史・服飾美学・ファッション論」、「ファッション・デザイン」

高橋 委員 「被服構成学、「色彩」

次回委員会では、委員各位より担当分野の重点項目を6〜7つ箇条書きいただき、持参いただくこととした。

 

2.サイバー・キャンパス・コンソーシアム・メールマガジンについて

本年度より、サイバー・キャンパス・コンソーシアム事業を再構築することとなった。具体的には、これまでの大学による登録制参加を廃止し、国公私立大学問わず多くの教員を サイバー FD 研究者として登録し 、ネットワ−ク上でオ−プンに教育改善に関するフォーラムに参加できるよう、制度改革を図ることとなった。また、事業内容としても、本委員会での議論された教育改善に関するトピックスを、サイバー FD 研究者に対してメールマガジンで配信するほか、分野別に優れたIT活用授業を Web 上でアーカイブ化し、教育業績としての教員の努力も併せて紹介するなど、見直しを図ることとなった。