情報教育の改善充実に向けて、「社会で求められる情報活用能力の教育」、「仮想空間を活用した教育のオープンイノベーション」、「データサイエンス・AI教育支援」の研究と理解の促進を行う。
@ 社会で求められる情報活用能力育成の研究と理解の促進
高校の新学習指導要領でコンピュータのプログラミングやデータ活用を学ぶ新科目「情報T」と大学の情報教育が接続対応できるよう、プログラミング・アルゴリズム関連の教材及び教育方法、モデル化・シミュレーション化関連の教材及び教育方法、データサイエンス・AI活用教育に向けた教材及び教育方法の事例を重層的に整備する。具体的には、プログラミング等のオンデマンド教材を試作する研究を行うとともに、専門分野における授業との連携について事例を拡大し、学修効果や課題について理解の促進を図る。以上の活動を効果的に進めるため、プラットフォーム上で関係教員によるシンポジウムや意見交流の機会を設けて探求する。
A 仮想空間を活用した教育のオープンイノベーションの研究
学生と社会が連携して新たな価値を創造する学びの仕組みとして、SDGsの解決を目指す共創活動の拠点(「SDGsサイバーフォーラムコモンズ」)を設け、意欲のある関係者が集い、時間・場所に制約されない仮想空間(メタバース)で最適な関係者とプロジェクトを組み、社会に通用する問題解決力の育成を支援するパイロットプランの基本的な考え方をとりまとめる。また、学生チームと企業・自治体チームとのマッチングを行うプラットフォームの環境づくり、利用方法のルール化、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を活用した学修履歴の活用や学修成果の評価など、パイロット化に向けた事業計画の詳細化とその準備日程を策定する。以上の研究を推進するために、メタバース活用に伴う利用方法ルール化のガイドライン作りとオンデマンド教材作りなどを研究するため、情報専門教育分科会に「メタバース・VR教育利活用小委員会」を継続して設置し対応する。
B データサイエンス・AI教育を支援する研究
本協会の「大学における数理・データサイエンス・AI教育支援プラットフォーム」に文部科学省で認定した「認定教育プログラム(リテラシーレベル)/(応用基礎レベル)」の先導的で独自の工夫・特色を有する「プラス」認定校の情報を更新する。また、昨年度に続き、リテシーレベルに加えて、可能な範囲で応用基礎レベルについて、関係教員の方々と本分科会のプラットフォーム上で情報交流会又はワークショップを行い、学生が意欲的に取組むような授業運営の工夫、教材などの支援について研究し、理解の促進を図る。
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