基礎講習Bグループレポート

第1グループ 寸評【「見せる」「見える」、選ばれる大学 ~大学におけるCS向上~】

 大学生活に関して学生自身が抱く不安や,保護者が抱く不安を解消することにより,大学に対する満足度を向上させることを目指して討議を進めた。特に保護者を視野に入れたことは,近年保護者による問い合わせが増えてきていることも関係しているのであろう。解決策は,現行の成績表に加えて,教職協働により学生生活に関する様々な情報を「学生カルテ」で一元管理(見える化)し,これを学生指導に役立て,保護者に開示するというものである。教育改革抜きで,現状の大学生活を開示するだけでは保護者の満足度向上は難しいかもしれないが,「見える化」の推進こそが教育改革の第一歩となるのかもしれない。

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第2グループ 寸評【自立(律)した学生が育つ大学づくり】

 主体性のない学生が増える中,どうすれば自立(律)した学生を育てることができるかを課題として討議を進めた。討議の途中では,学生自らが授業運営に関わるキャリア形成科目の提案もあったが,最終的には,学生同士のコミュニティを形成して,先輩が後輩の世話役(メンター)として活動する制度を提案した。すべての新入生に対してこのようなコミュニティが用意されていることは,大学生活をスムーズにスタートさせることができ,最初のつまずきを減らすことが期待できる。授業では学生の自主性を妨げてしまう可能性があるとの結論に至ったが,理想的なキャリア形成科目の具体案も聞いてみたかった。

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第3グループ 寸評【自己育成型評価システム「Susumo」 ~教・職・学 三位一体となった教育支援~】

 社会の要請に応える人材を育成するために,PDCAサイクルを活用した自己育成型評価システムを提案した。ここでは,学生自らが設定した目標を達成することにより,自発的,積極的な学習意欲を継続させて学生の成長を促し,これを教職協働で多角的にサポートしていくシステムである。学びに対する姿勢を受動的から能動的に変えていくには? 社会人基礎力を養うには? など活発な議論が展開された。学部教育での目標設定の具体的例や目標達成度評価の手法など,これからの課題も多いが,目標を明確に持たせ,これを達成することによって学生の成長を促すという点は,教育支援を考える上での大事な視点である。

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第4グループ 寸評【職員のモチベーションUP ~with 教員・学生~】

 大学職員に求められる役割はこの数年で大きく変化してきている。職員一人ひとりが受動的な仕事ではなく能動的な仕事を継続するためには,職員のモチベーションアップが欠かせないとして,その解決策を検討した。モチベーション理論にも言及するなど,その科学的アプローチも特徴的であった。討議であげられた多くの課題は,現在の多くの大学が抱える課題であろう。広範囲にそれぞれの解決策を試みているが,具体的な解決方法の事例として,「自己申告異動表」によりプロフェッショナルの希望を申告することを提案した。これらの課題解決には,職員個人の意識改革と,人事制度改革の両面からのアプローチが必要であることが示唆されている。

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